写真撮影禁止にする理由と機会損失

日本に来る旅行者の調査をやっていると多くの人がSNS等で写真を見て、目的地を決めていることがわかってきます。

一方で、日本の事業者の中には「NO PHOTO」「写真撮影禁止」を打ち出している場所も見かけます。

わかる部分ともったいないな、と感じる部分。
もっとうまくやれば、みんながもっとハッピーになるのに、と感じてます。

わかる部分:被写体・他のお客様等の迷惑にならないように

写真撮影を認めると、みんなベスポジ狙って、混雑します。
カメラマンの動きは時に象のようなゆっくりさです。

そして、撮る人は、往々にして、撮られる人や周りへの注意が散漫になります。
散漫というか、放漫というか・・・

ゆっくり見たいという人の妨げになることもありますし、
たまにフラッシュとか焚かれると、確かに他の人の迷惑です。

ずかずかと立入禁止に入っていって荒らしてしまうという話を聞くと、
とても悲しくなります。

このために、写真撮影を禁止にしてるとしたらとてもよくわかります。

結局は、こことの兼ね合いになるのかなーって気がしてます。

少しわかんない部分:写真で見られたら来てもらえない

ものによっては、「現物を見てもらいたい」という思いから、
写真を禁止している場所もあるように思います。

でも、写真で見たらそれで満足してしまうものってそこまで多くありません。

多くのものは、「写真を見て、実物を見たい!」ってなるものです。

希少性を出すために写真を禁止するのは、一つのプロモーションだと思いますが、
それって結構考えて仕込んで行かないと中々うまくいかない気がします。

少しわかんない部分:絵葉書・写真集が売れなくなる

場所によっては、写真撮影禁止の代わりにお土産屋で絵葉書が売ってたりします。
施設によっては、商業用の写真を撮るのに、お金をとったりするところもあるようです。

なんていうか、権利をビジネスのネタにするのは、わかるし、
それが、メインのビジネスモデルだというのなら納得なのですが、
小銭稼ぎのためにそれをやっているんだとしたら物凄くもったいないと思うのです。

絵葉書にするなら、素人より素晴らしいものを作れば売れると思うし、
商業用の写真なら、どんどん撮ってもらった方が集客につながるはずなわけで。

わかんない部分:競合に情報が漏れるかもしれないし•••

ショッピング施設に行くと、撮影禁止と書いてあるお店を見かけます。

先日もとあるショッピング施設で「素敵だなー」と思って携帯で写真を撮ったら、
すぐにスタッフの人が近寄ってきて、「写真はご遠慮いただいております」と、
なんだか感じ悪く注意されました。

撮っていたのがいけないのですが、
注意書きがあるわけでもない中、言い方もありますよね、と。

競合に情報が漏れないように、、、と聞いたこともありますが、
もし本当にそうだとすると、こんなご時世でちょっとわからない部分です。

もったいない部分:無料広告の機会を逸している

写真撮影してもらうってことは、
無料で拡散してもらえるチャンスなのです。

SNSの写真・動画情報の影響力が増している中、
そのことを理解していないまま、
「NO PHOTO」を打ち出していたら、すごい勿体ないことです。

そんな企業に限って、広告費用をそれなりに払ってたりして。。。

中国人は、
お店で写真を撮って本土にいる人と話しながら買い物をすることもあるとか。

何にせよ、無料で広めてもらえる機会を逸していて勿体ない。
大きな機会損失です。

 

写真撮影禁止云々もありますが、
一部の自治体が、自分のエリアの写真を無料で提供し、
プロモーションに活用してもらっているのは、とてもいい取り組みだなと思います。
富士市:フリー素材集

一方で、
写真の掲載には許可が必要としている自治体・観光団体が多いのも現実。
伊勢志摩観光ナビ:フォトギャラリー

効果を計測したいとか、不正な使用を避けたいとか、
権利関係の問題等々あるのかもしれないけど、実にもったいない!

 

国や自治体は、
メディアを誘致したプロモーション活動を広告会社に提案されてやったりしてますが、
自治体も一事業者も、
もっと個人個人の発信力活用に改善の余地があるんじゃないかと街中を歩いていて感じます。

「写真撮影禁止」も、
他のお客様や被写体の方とのバランスをとりつつ、
落とし所がもっとあるように感じます。

 

そんなことを書きながら、
自分自身、メディアの力も、個人の力も、もっと貸していただけるよう、
いろいろ工夫をしていきたいと思います。

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日系損保、外資系コンサルティングファームを経て、2012年、結婚を機に夫婦で365日世界一周。その後、日本と世界をつないで楽しい世の中を創れないかと観光で起業。日々試行錯誤中。趣味は旅行と食べ歩き。世の中にちゃんと付加価値をうみだしていきたい。ワクワクする世界を創っていきましょう。

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