「通訳案内士」「通訳ガイド」と聞いて、どんなイメージを持ちますか
- 語学が堪能
- 民間外交官
- 難しそう
- 試験が大変
- 日本の歴史や文化に詳しい
自分自身、通訳案内士の試験を受けたり、多くの通訳案内士の方と接してきたり、
沢山の通訳案内士を取り巻く業界の方と話をしてきました
いろんなイメージがあるかと思いますが、ざっくりまとめると、
現状は「『語学』と『知識』のスペシャリスト」と受け取られています
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一方で、通訳ガイドに求められるものは何かというと、もちろん語学や知識は必要ですが、
「エンターテイメント力」「コミュニケーション力」「ホスピタリティ」といった要素が重要です
極端な話、言葉が片言で、そんな歴史を知らなくても、
一緒にいて楽しいんだったら、それはそれで一つの価値の出し方です
相手のニーズを読み取り、その期待に応えていくことが求められます
応えていく為には、いろんな経験を自分がしておくことも必要ですし、研鑽も欠かせません
ガイドの方々と接していて、本当に通訳ガイドは人間力が試される仕事だなと感じます
イケてるガイドさんは、ホント他の仕事・業界でもすぐに活躍できる人ばかりです
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現在のイメージと、実際に求められる人材像にギャップがあります
このギャップを埋めていくことが次世代の担い手育成を考えた際に重要だと感じています
「語学と知識のスペシャリスト」になりたい!って思う人って限られてきます
全国通訳案内士資格も、「英検1級」「TOEIC990点」と並んで、
資格取得目的での受験対象となっていたりもしますが、「仕事に繋がる感」が薄い
法改正で誰もがガイドできるようになったこともあり、資格の受験者は減少傾向です
無資格でもガイドできるようになって、ガイドが凄い増えたかと言えばそうでもありません
なぜか
それは、資格云々以前に、稼げる仕事、稼げるスキルだという認識が弱いことにあります
語学ができて、知識があって、コミュニケーション能力があって、ホスピタリティに溢れてて…
そんな人材であれば、どの業界からも引っ張りだこのはずなのに
とりあえず、ガイドになってから、ホテルに就職しようかな、、、
ホテルで修業積んだ後、フィールドを外にも広げるためにガイドになりたい、、、
「語学と知識のスペシャリスト」 から、
「ゲスト満足を向上させるコミュニケーションのスペシャリスト」に昇華させなきゃいけない
「案内する人」ではなく、
「演出家」「エンターテナー」でなくてはいけない
最近そんなことを考えています
そのためには、もちろん今いるガイドさんの活躍にもかかっています
僕たちとしても、そうした活躍の場を提供し、サポートすることで、
通訳ガイドという仕事のイメージを変え、日本のガイド文化を創っていきたいと思っています
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そもそも「ガイド」と聞いて、どんなイメージを持つでしょう
- バスガイド
- ボランティアガイド
- 修学旅行の時ついてきてた添乗員さん
日本国内では「ガイド」と出会う機会は少なく、
添乗員さんやボランティアガイドを思い浮かべる方が多いように思います
「右手に見えますのは~、国会議事堂でございます。」のイメージ
一部沢山のファンを抱えている「スーパー添乗員さん」もいますし、
そうした方に憧れて業界に入ってくるスーパー添乗員候補がいるのはとてもいいことですが、
スーパー添乗員より、ボランティアガイドのイメージが強いのも事実かなと感じています
ボランティアガイドのイメージが強いうちは、
「ガイドになりたい」って思う若者はなかなか増えません
通訳ガイドだけでなく、「ガイドってイケてるよね」っていう世の中を創ることが大事です
イケてるガイドが増えた世の中は、
外に出ることが物凄く面白くなる世界になると信じています
そんな世界を実現するために、2022年も熱量高く頑張ります
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