コロナが騒がれ始め、雲行きが怪しくなりつつあった2月に、自分たちはガイド団体JapanWonderGuide(@JPNwonderguide)のキックオフイベントを行いました
職業としてのガイドを確立したいって思ってます
それが、次の日本の観光を盛り上げていくドライバーになる
「まずはガイドから1000万円プレイヤーを創る!」
1,000万円ってリッチな生活はできないけど一つの目安ではあると思ってます
学生が、ちょっと、職業として夢見る目安
優秀な若者が流れ込んでくれば、業界は盛り上がっていく
これは今も変わらずに思ってます
ただこのコロナ禍を通じて、今後は、専業ガイドではなく、もっと幅広く「専業観光人財」育成を考えています
「専業ガイド」になれるのはごく一握りだという現実
「ガイドで1000万プレイヤー」は実現したい目標です
でも、これって因数分解すると、「5万円×200日」という計算になります
5万円日当で貰えている人ってごく一部で、代理店を挟むと2-3万円が相場です
実際問題、送迎や半日の仕事等で1万円いかないっていうのが現実です
稼働日数にしても200日活動している人の多くは「スルー」と呼ばれる中期旅行帯同ガイドで、
日帰りの繰り返しで200日稼働している人は、ごくごく一部のスターガイドに限られます
この掛け算の末に実現できるのが、1000万プレイヤーと考えると、その難しさがよくわかります
1,000万円とまではいかなくても、
専業で家族を支えていくことのできるレベルになるのも中々に困難です
400万円、といえど、「2万円×200日」ですからね
稼働の波というリスクも痛感するインバウンド観光ビジネス
加えて、コロナ禍で考えさせられたのは稼働の波です
コロナで突然ぱたりと観光客は途絶え、
Go Toトラベルキャンペーンにより、バサバサと人が押し寄せる
波により、観光業界を眺めると疲弊を感じてます
コロナ禍でこの波について考えさせられました
まずもって、インバウンドは、波が来ず、干上がった状態が続いています
平日と週末の繁閑差が小さいと言われているインバウンドですが、
季節による繁閑差はものすごい大きなものがありました
桜の季節は、どこも宿が一杯でごった返していたけど、梅雨の時期は落ち着いて、
紅葉でまたどっと人が押し寄せたかと思ったら、1-2月は落ち着いていました
これが稼働を200日にするのが難しい要因でもあります
これまでインバウンドはものすごく伸びてきていたため、
繁閑差があっても、多くの人がガイドとして稼働を高められるのではないかと甘く考えてました
でも、こうした感染症リスクにも備えなきゃですし、
現実問題、波の大きさこそあれど、閑散期があれば、「専業ガイド」となれない人も多く出ます
「いいガイド」を産むための「専業観光人財」
そうなると、ガイドじゃない時期の生業(稼ぎぶち)をどうやって創るかが、結果として、
繁忙期のガイドの層を厚くすることにも繋がるんじゃないかというところに辿り着きました
ガイドじゃない時期の生業が、全く違う業界・ジャンルよりは、
親和性の高い分野の方が相乗効果も活かせるように思ってます
自治体の事業で、飲食店の翻訳等をガイドさんにお願いしているケースも多いようですが、
受入環境整備をしたり、ツアー造成したり、人財育成したり、という仕事もあります
翻訳・通訳は、ガイドの仕事に近いものがありますが、
受入環境の整備、ツアー造成、人財育成、プロモーションとなると、
近いのだけど、求められるスキル・リソースはだいぶ変わってきます
正直言って、今いるガイドさんを見ていると、
本業でそういう仕事をしてきてる人以外は、殆ど価値を出すことが出来ません
「あぁ、この人が、こういう仕事できるようになったら、
コロナ落ち着いた後の閑散期でもうまくマッチングするのに!」
そんなギャップを垣間見ている気がしています
ガイドも仕事を貰えるし、依頼者側も現場感あるいい解決策に辿り着けます
自分たちとしても、自分たちが直接そういう仕事をするより、
そういう仕事をできる人を育成して取り組んだ方が、より日本全国に価値を届けられます
しかも、それにより、繁忙期のガイドの層も厚くなる
いいことづくし!
ガイドの職業として確立していく上でも
まず「専業観光人財」を増やしていくことが大事です
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今年度、いくつか頂いている仕事を伴走しながら、
人財育成していけたら形が見えるかなぁとか思ってます
ガイドさんで、ガイド以外の仕事にも興味がある方います?
育成も労力かかるので、「教えてください」っていう人は合わないかもですが、
本気でいいモノつくりたいっていう若干ワーカホリック気味な方なら大歓迎です。
鶏と卵だけど、そういうスキルの先にまた新しいガイドのキャリアも見えてくるはずです↓

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