思考のぐるぐる「手を洗う」

思考の試行

妻が娘に、「家に帰ったら手を洗いなさい」と言う

ごく普通の、そして、至極当たり前のことである

僕も娘に、「家に帰ったら手を洗うんだよ」と言う

でも、カミングアウトすると、親から言われてたとは思うけど、
僕自身はそんなに「家に帰ったら手を洗う」ということが習慣化されていなかった
(コロナ禍になって諸々事情は変わったのだけど)

もちろん泥遊びをしたり、手が明らかに汚れていれば、手を洗う

でも、そうじゃなければ、手を洗うこともあれば、洗わないこともあった

「汚いじゃん」「菌がついててご飯食べたらお腹壊すよ」

それも凄いよく理解できる

でも、ぱっと見、汚くないのだ
40年近く生きてきて、お腹を壊すこともないのだ

ここまでくると、むしろ、そこまで菌を遠ざけなかったからこそ、
菌に負けない強い体が今あるのではないか、とすら思えてくる

「いや、汚くないし、お腹は壊さない」

汚いかどうかは捉え方の問題だし、お腹を壊さないのは事実だ。
それでも、「手を洗う」ことは必要なのか
いや、やらなくてもいいんじゃないか、、、

まぁ自分が大丈夫であっても、手を洗わないまま何かに触れることで、
しっかり手を洗った人の手をまた「汚して」しまうことは避けるべきだ、
と言われれば、そのほうが、それはそうだな、と腹落ちする

自分にとって、世の中にとって、「当たり前のこと」「常識であること」を
「ほんとにそうなの?」「なんでそうなんだろう?」と問いかけてみることは
思考の良い訓練だと思う

また、自分と違う考えに、そういう考え方もあるよな、と思いめぐらすことが
相互理解のためには大事なことだ

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