「自己紹介」「商品紹介」に見る「論点思考」の大切さ

仕事論

そこそこ長くなった自分の社会人生活の中で、一番の学びは何かと言われると「論点思考」です

論点とは、議論の中心となる問題点です

どんな時も「論点は何か?」という問が頭にあるだけで、数倍の生産性向上につながると感じています

もちろん、コンサルティング業務を行うときには、欠かせないスキルでもありますが、観光業においても、ガイドをやるにあたっても、一段レベルアップできる思考方法です

この数年間、観光分野で事業を行ってきて、ガイドの育成や商品の造成を自社でも数多く行ってきましたし、日本全国の事業で携わらせていただいています

そこで感じるのは、PRの弱さ、なのですが、「マーケティングが弱い」とかを語る前に、そこに「論点」の意識の弱さがあるのではないかと考えています

「自己紹介してください」と言われた時に、どう考えて、自己紹介の内容を考えますか?
「商品紹介してください」と言われた時に、どの視点から、商品紹介の内容を考えますか?

「自分とは何か?」「どういう商品か?」というのは、確かに一つの論点ですが、それでは不十分です

通常「○○紹介」をするシーンでは目的があります

例えば、
「相手に自分の名前を憶えて欲しい」
「相手に商品に興味を持ってほしい」というゴールです。

このゴールから考えると、
「自分とは何か?」「どういう商品か?」ではなく、
「自分の名前を憶えてもらうためにはどうしたらいいか?」
「相手のニーズにこの商品はどうこたえることが出来るか?」
「他との違いはどんなところにあるのか?」といった問いに変わります

こう考えると、「相手が呼びやすい・覚えやすい伝え方とは何か?」「相手のニーズとは何か?」といった考える際に求められる論点が浮かんできます

これに答えていく必要があります

「このツアーのハイライトはなんですか?」と聞いた時に、多くの方が「ツアーのハイライト」ではなく、「ツアーで訪れる場所の特徴」を語ったりします

いや、そうじゃない

「自己紹介をしてください」と言われた時に、いつでもどこでも同じ自己紹介をする人も多くいます(そんなこという自分もその一人。自分は棚に上げておきます)

いやいや、そうじゃない

これはその場で求められている「問い」を意識せず、「話しやすいこと」「自分が伝えやすいこと」に流されている結果です

どんなシーンで、何のためにやるのか
どんな「問い」「論点」に答える必要があるのか

これを考えてから、自己紹介・商品紹介を出来るようになるだけで、ぐっと一段レベルの違うコミュニケーション・PRに繋がっていくはずです

「ゴールは何か」「何のためにやるのか」

何事においても、大事だと常日頃から感じてます

▼論点思考に触れるおススメの本2冊▼
BCGとMcKinseyで呼び方「論点」「イシュー」と違うけど同じ考え方をしています。
是非どちらかでも手を取っていただくと「論点」が何かわかると思いますし、2冊読んでいただくとより立体的に理解が進みます

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