『なぜ、間違えたのか?』読了。

これまた実家にあった本を引き出して読みました。

なぜ、間違えたのか?
ロルフ・ドベリ
サンマーク出版

副題は、「誰もがハマる52の思考の落とし穴」で、
本文中では52の「思考の『ワナ』」が紹介されています。

「ワナ」っていうと言葉が強いけど、
思考の「傾向」とか「癖」という印象でした。
先入観持たずに、
統計的なファクトを冷静に判断する必要があるってことなんだろうなと思いました。

「ワナ」にかかることが必ずしも悪いことじゃないと思うけど、
自分も他人もそういう思考をしがちだということを、
認識しておく必要があるなと感じました。

読んでて特に、印象に残った部分。

「確証のワナ」とは、新しい情報を自分の意見や信念に無理やり合わせて解釈する傾向のことを言う。別の言い方をすれば、自分の考えと一致しない情報(以下「反対の証拠」と呼ぶ)を、フィルターにかけてみないようにすることだ。

ほかの学生たちは「自分の推測の正しさを証明するもの」を見つけようとしていたのに対し、賢い学生は「自分の推測の誤りを証明するもの」を探していた点である。しかも、意識的に「反対の証拠」を探したのだ。
(P47-50、思考の落とし穴7「確証のワナ」)

仮説・論点思考で、仮説を検証しにかかると、
うっかりワナにはまることもあるので、注意したい。

「幸せを長く感じ続けるためのヒント」
1.長いこと試してみても慣れることのできないネガティブな現象、例えば通勤、騒音、慢性的なストレスといったものを避ける。
2.車、家、ボーナス、宝くじの賞金、金メダルといった物質的なものによる喜びの効果は短期間しか期待できないことを知っておく。
3.ポジティブな効果を長続きさせるためには、できるだけ多くの自由な時間を手に入れ、自分の意思で行動しよう。たとえ収入が減ることになったとしても、もっとも情熱を感じられることに時間を割き、友情をはぐくもう。
(P252、思考の落とし穴47「満足の踏み車のワナ」)

この章で言っていたことは、
2.の物質的なものによる幸福感は長続きしないということだったけど、
ホントにそうだなと思った。

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