ご当地酒場「北海道八雲町」に行ってみた

ご当地酒場とは何か。

アンテナショップならぬ、アンテナ居酒屋ともいうべきものを作り、
そこで無名の町が産んだ農産物や魚介物などを展開している居酒屋です。

東京に無数あるアンテナショップを見ながら、
もっとその場で飲食できるようにしたらいいのに、とかねてから思っていた僕は、
「ガイアの夜明け(2013年12月3日放送)」を見て、
「ご当地酒場」がだいぶ気になってしまったのです。

加えて「ご当地酒場」は、「北海道」ではなく、
「八雲町」「厚岸町」という枠まで絞り、
「無名の街をブランドにしよう」という取り組みをしています。

これは面白そうと思って、
「北海道八雲町三越前店」に行ってみました。
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結論から言うと・・・
テレビで見たほど完成されておらず、
良くも悪くも発展途上という感じでした。

地方の食材を活用した料理は確かに美味しかった

料理は、
お刺身も、ジャガイモも、から揚げも、皿うどん、だし巻きも美味しかったです。

▼刺身の盛り合わせ(2人前、1,449円)
刺身盛り合わせ(2人前、1,449円)

▼珍しかった活〆ホッケ刺(619円)
活〆ホッケ刺(619円)

▼鮭かまのから揚げ(619円)
鮭かまのから揚げ(619円)

▼豪快海鮮皿うどん(619円)
豪快海鮮皿うどん(619円)

コンセプト通り、売りは八雲町の食材を活かしたメニュー。
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(消費税増税を見越してか、目立つ価格は税抜前になってました。)

アサヒスーパードライの生ビールも、ハイボールもなんと409円!
値段もとってもリーズナブルな印象!

ちなみに使われている醤油もご当地もので、
これまた欲しくなる美味しさでした。
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うん、とってもいい感じ。

でもTVのような町のPRは特になかった

だけど、なぜ発展途上と感じたのか。

ガイアの夜明けを見てると、
活気ある雰囲気の中、店員が町の宣伝マンとなって
町の良さをアピールするとのことだったのですが、
まったくそんな感じがなかったのです。

席は日曜の三越前の割には、結構埋まってましたが、
店内の「活気」はそこまでありませんでした。

加えて、町のアピールどころか、
刺身の盛り合わせが、何の魚かの説明すらなかったです。

▼再掲:刺身の盛り合わせ
刺身盛り合わせ(2人前、1,449円)

僕たちが聞かなかったのもいけないのですが、
どちらかと言えば、聞く隙すらなかったという印象でした。

「カニだし巻き」を頼んだのに、
普通の「だし巻き」が出てきました。

「これ、カニだし巻きですか?」と尋ねたら、
「え?だし巻きですよ?カニだし巻きも頼みます?」との対応。

さすがに、だし巻き2つもいりません。。。

ご当地酒場としてPRする店員が一番大事な存在だと思ってたのですが、
ちょっと残念に感じました。

地方の魅力を伝えられる人材を飲食店で育てるって、
そこ出身の人じゃないとなかなか大変なことだと思うのですが、
今後に期待したいところです。

一つの町でどこまで食材は揃うのか

もう一つ、個人的に感じたのは、
1つの「町」に絞ると食材が縛られるなということでした。

ハスカップハイボールとか、メロンハイボールとか、
ご当地ものの変化球メニューはいいけど、
王道のメニューを一通り揃えることととか、
イメージに応えた品揃えって、必要なのかなと。

誤解なきように言うと
枝豆に始まって結構、いろんな一通りメニューを揃ってます。

簡単に言ってしまえば、
「北海道」と言えば「うに」くらいあるだろうと思ってたのに、
ありつけなかった、って個人的な理由なんですけどね。

お客様の多様なニーズに応えられるラインナップを用意する。
これにはちょっと個人的に面白い解決策を思いついてるのですが、
ここでは省きます。

ポテンシャルはあるし、今後楽しみ

発展途上だな、なんて言ってしまいましたが、
「ご当地酒場」ってコンセプトはとっても好きです。

思うのは簡単だけど、
しっかり形にすることってホント凄いなと思います。

どこの地方自治体も活性化って課題になってることだろうし、
ものすごいポテンシャルは秘めているような気がしています。

訪ねて思ったのは、
一番の肝は、食事ももちろんだけど店員だなということです。
その地方から東京に出てきてるヤル気ある人材を活用するとかで、
こういうのが今後もっと盛り上がっていったら面白いよなー。

個人的には日曜日にやってなくて行けなかった、
「北海道厚岸町」に行ってみたいななんて思ってます。

牡蠣食べに。

▼参考)運営会社ファンファンクション
URL:http://www.funfunction.co.jp/

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