友人のFacebookのタイムラインである一冊の本を見かけました
それが「アートがわかると世の中が見えてくる」(前﨑信也氏著)
アートってなんだか、よくわかんないんだけど、
多少はわかるようになりたいんだよな、と思ってた自分にとって、
これもなんかの縁だと感じてそっこーでポチリました
(読みはじめるまでには時間がかかったけど)
結果、一言でいうと、
これまで考えてなかった視点に気付かされました!
アートというより、日本文化の捉え方を教えてくれた本でした
よく、外国人を案内していて、
なんで、日本人は普段煎茶ばっか飲むのに、
外国人は抹茶抹茶言ってるし、ついつい抹茶を勧めちゃうんだろう、ということも、
この本を読んで、腹落ちしました
あぁ、そういう事か!なるほど!
これから美術館に足を運ぶのがちょっと楽しみです
そして、
海外から訪れる旅行者に日本の魅力を伝えることを生業としている立場として、
なんだか、一つの使命感のようなものが芽生えた気もしています
「私には感性がないので美術のことが全然わからないんです」
そんな書き出しで本書は始まります
「美術の解説は難解な言葉で書かれているから、『わからない』と感じ、
感性がないと感じる、美術に対する劣等感が育つ」
「はじめに」で書かれている内容が自分に向けて書かれるような気がして、
期待一杯に全部を読んでみて、期待以上の内容でした
この内容に反対の意見を持っている方がいるなら、
その視点も気になるところです
何はともあれ、視野が広がって嬉しくなった本でした
――――
余談:劣等感を感じていた自分とアートの関係
「アート」って、これまでどこか距離を置いている自分がいました
理由の1つは、絵が下手なこと。
まぁ小学校の頃から「美術」への苦手意識がありました
頑張って書いても、自分でも下手なことはわかる
上手い人のを見ると、自分の立ち位置なんて幼心にすぐわかるものです
理由のもう一つは、美術館にテンションが上がらなかったこと。
家族でも学校でも美術館に行く機会はありましたが、作品の記憶はありません
いまいち美術館で、刺激を貰ったってこともなく、
何も感じられないのも、自分のセンスの問題なんだと思ってました
でも、振り返ってみると、どこかで興味は持っていたんだと思います
なんか一流を見たら、変わるのかも、と思ったのか、単なるミーハーか、
18歳で1人でアメリカに旅行に行ったとき、
なぜだかメトロポリタン美術館に立ち寄りました
唯一覚えているのは、考える人。
「♪NOVAしよっか、どうしよっか、考え中」
当時CMで流れていた、あいつを発見しました
完全にミーハーでした
そんな自分も20代前半にあるアートを好きになり、
30歳の旅行中に、それが目的になったりもしました

「バンクシーは、なんか、そのイメージと作品の雰囲気が好き。」
そんな直感的なもので、イギリスでもバンクシー探しをしてました

アートに距離を感じているとは言いながらも、
バンクシーを巡ってみたり、
べたにルーブル美術館行った勢いで、
ドラクロワの「民衆を導く自由の女神」を見たいがために
ランスっていう街にあるルーブル美術館別館に行ったり、
振り返ってみるとそれなりに衝動を受けているのかもなぁと感じたりしました

海外旅行中は、美術館・博物館に足を運んだりもしていたけど、
日本(特に、東京)ではあまり足を運んでないな・・・
これからは、変に「劣等感」を持たず、向き合っていこうと思います
コメント
著者です。twitterでこのページ知りました。読んでいただいて本当に嬉しいです。私も通訳や翻訳の仕事を長年したあと大学で文化を教える様になりました。日本の文化を教える方々の言葉は未来の日本にとっての希望です。そういう方々がこの本を読んで、新しい視点を持っていただけると嬉しくてたまりません。ご紹介いただきありがとうございました!
前崎さん、
ありがとうございます!こちらこそ勉強になりましたし、刺激を受けました!
赤澤さんのFacebookのご紹介で手にしました。
是非京都でお会いできることも楽しみにしています!