「旅の目的地を創出し、日本の観光をリードする」オープン社内報#001

オープン社内報

羅針盤としては、12月から新しい期を迎えます。
前期は、合併して羅針盤として走り切った初めての1年でした。

上手くいったこと、なかなか思い通りにいかなかったこと。
個人でも、事業部でも、会社としても様々あるかと思いますが、是非一つ一つを糧に新しい一年も楽しみにながら歩んで行ければと考えています。

月に1回の全社会でMVVや事業進捗については共有させてもらっていますが、よりみんなでスピードを上げてミッション・ビジョンを実現していくために、コミュニケーションの量・質も改善していければと考えており、今後このような形でも情報の発信・共有をしていきます。

新たなMVVと共に

改めて全社会の場でも、直接お伝えできればですが、新しい2025年11月期がはじまるにあたり、MVVをアップデートしました。

大きな方向性には変更がないのですが、皆の想いを一つに、羅針盤としての未来を実現していくための道しるべとして、ここ数カ月問いと向き合ってきました。

「『羅針盤らしさ』とはなんだろう」
「自分たちが目指していきたいのはどういう世界か」
「そのためにどういう価値観を大切にしたいか」

観光とは、改めて、可能性にあふれる明るい産業だと確信しています。それは、溢れる魅力が日本にあること、経済的・精神的にも日本の豊かさに繋がること、そして、地域・ゲストはじめ、関わる人たちの笑顔を産み出していくことができることといった背景があります。

そうした中で、羅針盤らしさとは、インバウンドという観光の中でも特に成長する領域において、複数事業を展開している事が一つの特徴でもあると考えています。また、更なる成長を求め、資金調達をし、事業展開をしていく、このこと自体も、らしさの一つです。

そのような自分達だからこそ「旅の目的地を創出し、日本の観光をリードする」存在になり、その先に、「日本の魅力で、世界を豊かに」という世界観を実現していく、これをみんなで成し遂げていきたいと考えています。

「日本の魅力で、世界を豊かに」とは

「日本の魅力」と聞くと、多くの人が、食や美しい景色、文化・歴史、居住環境等をあげることと思います。もちろんそうした魅力も日本にとっては欠かせません。
それだけではなく、TOYOTAやウォークマンに象徴される製造業から、ハローキティやアニメに代表されるコンテンツ迄、日本の魅力は幅広さと奥深さを兼ね揃えています。

単にそうした素材だけでなく、低価格高品質・高価格最高品質、安心・安全・清潔といった、Japan Qualityも日本の大きな魅力です。

それを実現してきたのは、日本に昔からある気質によるところも大きいと考えています。
時間への正確さ、勤勉性、責任感、協調性、敬意、礼儀、こうした昔からの気質に加え、カイゼンを重ね昇華させていく力も持っています。ラーメンやカレーの進化はその代表的なところかもしれません。

羅針盤では、こうした「日本の魅力」を活かし、「世界を豊かに」していきます。

では、「世界を豊かに」とは何か。

・旅行者に満足してもらい、未来への活力に繋げてもらうこと
・高付加価値サービスの提供により、日本の経済活性化に繋げること
・日本の文化・景観・経済圏の保全に寄与し、持続可能な世界に貢献すること
・一緒に働く人・家族の幸せに貢献すること

顔が見える距離感はそこまで広くはないかもしれませんが、ゲスト・地域・従業員を中心とした生活圏の経済的・精神的な豊かさに貢献していければと考えています。

ちなみに、日本政府は、観光において「住んでよし、訪れてよし」を掲げています。

「旅の目的地を創出し、日本の観光をリードする」とは

「日本の観光をリードする」は創業以来、繰り返し発信してきたことで、皆で目指す意義のあるビジョンです。加えて、自分たちが実現をしたく、かつ、羅針盤が複数事業を展開しているからこそ実現できることは何かと考えた際に、「旅の目的地を創出する」ことだと行きつきました。

トラベル事業、宿泊管理事業、着物レンタル事業での事業の展開エリアは「お客様が多く来てくれる場所」の優先順位が高くなります。でも、観光の意義として、「日本の地域活性化に繋げること」も大義のあるテーマです。

もちろんゲストが多く来てくれるエリアで、充実したサービスを提供することも大きな価値のあることですが、あまりに集中しすぎるとオーバーツーリズムという問題を助長することにもなりかねません。

将来的に「旅の目的地を創出」出来るようになることが、「日本の魅力で、世界を豊かに」を実現するために羅針盤として求められることだと思いますし、それを実現できるチームを目指しましょう。

地方に興味を持っている方も多いのでは、と感じています。各事業によって展開のタイミングは状況を見て進めていきますが、進出した際に地域に貢献できる出来るよう、まずは目の前の業務で力を養っていきましょう。

「日本の観光をリードする」に関しては、ふわっとした感をあえて残しています。

時価総額でトップに立つこと、というのも一つですし、受入ゲスト数でトップに立つという切り口もあります。「観光の会社と言えば羅針盤」という認知でリードする存在になるというのも一つです。

観光業界って、異業種格闘技のような業界なので、切り口も難しい中で、「日本の観光をリードする」を定義をするのは現時点では特に意味ある事ではないかな、と思っています。

リードする存在になれば旅の目的地を創っていける気もしますし、旅の目的地を創れればリードしている存在と認めてもらえる気もしています。

また、就職人気ランキングや従業員満足度等も一つの指標だと個人的には捉えています。

観光業界を見渡すと、楽しそうではあるものの、待遇があまり良くない現状があります。
いい人材が来ないといいサービスは生まれない循環に陥りかねません。

高収益を得て、観光業の待遇も改善し、素敵な人材が集まるからこそ、いいサービスを連続的に提供し、高収益を生み出していく。日本の観光が盛り上がり、日本全体が元気になっていく。

そうした点でも、羅針盤という会社が業界をけん引していきたいという想いを持っています。
利益を皆で出して、皆で幸せになること、これはモチベーションに直結することでもありますし、実現していきたいです。

羅針盤の価値観として

観光は、人が全てだと思っています。

羅針盤のバリューとは、ミッション・ビジョンを実現するために、僕たちが大切にしたい価値観でもあり、同時にこれを突き詰めていった先に、皆が羅針盤で働いていた経験を価値に変える哲学的な文化にしていきたいと考えています。

「リクルートで働いている人って○○だよね」って認識される企業って本当に凄いと思っています。
それだけ、企業文化が個々人にも浸透していて、それが価値として、一般的に通用するものになっている。

羅針盤としても、高い目標、ミッション・ビジョンを実現するために必要な価値観として3つのバリューを掲げ、皆で共有していきたいです。

「スピード最優先」「挑戦を楽しむ」「尊重と信頼」

スピード最優先

年々時代の変化は速度を上げています。

それに加えて、インバウンドはここ十数年で3倍の規模に成長してきました。まだまだ新しい業界で、正解を知っている人は殆どいません。

そうした業界においては、特に、スピードが重要になってきます。

いいアイディアを持っていても、行動しなくては宝の持ち腐れです。
いまいちなアイディアでも、やってみて、改善していけば、早く多くのゲストに届く可能性があります。

今の時代、スピード自体が価値ですし、早くPDCAを回していくことが最短でゴールに近づいていける方法だと思っています。

考えてわからないなら、すぐ周りの誰かに相談してみる。人の力を積極的に借りる。そうした1つもスピードです。

「間違っちゃったらどうしよう」と心配することもあるかもしれませんが、間違ったとしてもスピードを優先したことを称賛する文化を会社の中で浸透させていきます。

挑戦を楽しむ

スピードと合わせて大事なことが挑戦です。

インバウンドでの取組は前例のないことだらけです。なのでスピード感を持ってPDCAを回すことが大事になってくるのですが、同時に、固定概念や前例にとらわれず、挑戦していくことが大事になります。

慣れてないことに行動を移すことは勇気も気力も必要です。でも道を開いていくには絶対に通った方が良い道です。これは、羅針盤にとってもそうですし、個人の成長においても挑戦は大きな意味を持ちます。

失敗することは怖いかもしれませんが、失敗は成功の母です。失敗したほうが、多くを学ぶことができ、会社も個人も次に向けた糧になります。

今の競争環境においては、失敗を恐れてとどまっていることの方がリスクが高いです。ぜひどんどん挑戦をして欲しいですし、高い壁は時にプレッシャーもあると思いますが、その過程も楽しんでいきましょう。

尊重と信頼

「観光」は、自分だけ、自分たちだけでサービスを提供していけるものではありません。
サービスを提供するパートナーや地域があってこそ成り立ちます。

そうした環境下においては、尊重と信頼をより大切に仕事に向き合っていくチームでいたいです。

様々なバックグラウンドを持ったゲストも、パートナーも、地域の方々も、社内のメンバーもいます。その時々に置かれている状況も違います。思い通りにいかないことの方が多いかもしれませんが、相手の気持ちに寄り添ってみるだけでもだいぶ見え方は変わってきます。

相手を信頼して仕事をすることも大事ですし、また、逆に、どうしたら信頼してもらえるかを考えて工夫した行動をとることも、自身の成長や提供できるサービスの質にも直結してきます。

短期で急な成長を実現していく中では高いプレッシャーも感じることと思いますが、お互いの尊重を大切にしながら、ミッション・ビジョンの実現に歩んでいきましょう。

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特に人が資本となる業界のスタートアップにおいては、人の成長が会社の成長に繋がるとともに、会社の成長が人の成長にも繋がっていくと感じています。

「羅針盤にいる人って最高だよね」と言われたら最高です。

僕としても、皆の人生の豊かさにコミットして、最大限、皆と会社の成長に邁進していきます。

2025年11月期、皆で、新しい世界を見れる期にしていきましょう。

2024年12月2日 佐々木文人

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