本投稿は月1回、株式会社羅針盤の役職員が名刺交換させていただいた方にお送りしているメールを転載したものです。バックナンバー等はこちらからご覧いただけます。
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おはようございます。
株式会社羅針盤佐々木です。
10月も下旬に差し掛かりましたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。
株式会社羅針盤では、宿泊管理事業、トラベル事業、着物レンタル事業、地域プロデュース事業、メディア事業とインバウンド領域において多岐にわたって事業を展開しておりますが、皆様のインバウンド領域での事業のヒントや弊社との協業のきっかけになればと思い、月1回程度の情報共有を「羅針盤航海月誌」と称してお送りさせていただければと思います。
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1.9月の訪日外客数公表!9月までで、2023年の訪日外客数年間累計を上回る
2.最近1か月のインバウンド動向「観光庁個票データの提供開始」等
3.羅針盤からのお知らせ「有人ホテルから無人ホテルへの切り替えでオペレーション工数の削減へ ほか」
4.日本人の海外旅行が戻っていくのでは?と感じたこの1か月の兆候
お時間ある時にお目通しいただき、何かございましたら、お気軽に担当者あるいはHPよりご連絡いただけると嬉しいです。
https://compasscorp.jp/contact/
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1.9月の訪日外客数公表!9月までで、2023年の訪日外客数年間累計を上回る
先週10月16日、日本政府観光局から9月の訪日外客数の統計が発表されました。
9月は2,872,000人で、前年同月比で31.5%増、2019年同月比では26.4%増となり、8カ月連続で過去最高を記録しました。
出典:訪日外客数報道発表資料 https://www.jnto.go.jp/news/_files/20241016_1615.pdf
1-9月までの累計は2,688万人を超え、2019年比でも+10.1%増の水準で推移しており、2023年の訪日外客数2,506万人を超える実績値となりました。
国別にみると、中国が2023年同月比で+100%と大きく回復していますが、僅差で韓国が1位に返り咲く結果となりました。
韓国65.6万人、中国65.2万人、台湾47.0万人、米国19.1万人、香港17.0万人というのがTOP5の顔ぶれで、東アジアの上位3か国だけで全体の60%をしめる状況です。
なお、先月、2023年比で「タイがー30%、マレーシアがー13.2%と大きく減少している」ということについて触れましたが、マレーシアは9月伸長しているものの、タイは2019年比でー26.7%、2023年比でー9.9%と他の多くの国が伸びている中で減少しているのが特徴的です。
なお、毎回恒例出国日本人数については、121万人で、2019年比では69.2%と、相変わらず依然7割に回復しない状況が続いています。しかし、この1か月で少し潮目が変わってきたかな、と感じたことが一つあります。
ここは最後に考察を記したいと思います。
2.最近1か月のインバウンド動向「観光庁個票データの提供開始」等
自民党の総裁選があり、衆議院の解散があり、インバウンド政策にとっても大きな影響があるとは感じておりますが、このあたりは選挙次第な面もあると思うので動向を注視していきたいと思います。
■「インバウンド消費動向調査」の個票データの提供を開始
https://www.mlit.go.jp/kankocho/topics02_00008.html
以前、個票データの提供の方向性が決まったときにも触れましたが、9月30日よりインバウンド消費動向調査の個票データの提供が開始されました。
これまでは提供された分析結果を参考に検討することしかできませんでしたが、これによって、より自身の仮説検証にデータを活用することが出来るものになると考えています。
税金で取得した調査の有効活用という点では、とても大きな動向だと考えています。
データに基づいた事業・施策の立案が進むと思うとワクワクします。
まだ羅針盤としても活用できていませんが、一度何が出来るかをデータを取り寄せてみてみます。
■日本が「世界で最も魅力的な国」に選出!
https://www.jnto.go.jp/news/press/20241002.html
大手旅行雑誌『コンデナスト・トラベラー』が2024年10月1日(火)に発表した読者投票ランキング「リーダーズ・チョイス・アワード」の米国版、および英国版において「世界で最も魅力的な国」として、日本が2年連続で第1位に選出されました。
どのような投票の結果選定されているのか、これで1位になることがどの程度旅行先の決定に寄与しているのか、ランキング上位になるために投資をしたりしているのか等も興味があるところですが、何はともあれ、旅行者に興味を持っていただけるのはとてもありがたいことです。
3.羅針盤からのお知らせ「有人ホテルから無人ホテルへの切り替えでオペレーション工数の削減へ ほか」
羅針盤からこの1か月のプレスリリース等を共有させていただきます!
リリースはそこまでなかった1か月でしたが、粛々と各事業を推進しております。
これから、インバウンド界隈では秋の繁忙期~年末を迎えますが、着物レンタルや寿司握り教室等、団体・グループで受入が出来るサービスの充実も進んでおります。
企業イベントでの検討やゲスト受入れ先の検討の際は、是非お気軽にご連絡ください。
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■COMPASS STAY、パナソニック ホームズ株式会社施工の「7Rooms Hotel & Cafe」の運営代行を受託。有人ホテルから無人ホテルへの切り替えでオペレーション工数削減へ
https://compasscorp.jp/news/394/
民泊運営代行サービス「COMPASS STAY」は、パナソニック ホームズ株式会社(本社:大阪府豊中市/代表取締役社長:藤井 孝)施工の東京都江戸川区中葛西の有人ホテル「7Rooms Hotel & Cafe」の運営代行を受託しました。
有人ホテルとして運営中の宿泊施設を、既存の予約はそのままにCOMPASS STAYならではの無人運営体制を構築。事業主や現地スタッフの工数を大幅に削減しつつ、収益を最大化することを目的に運営を承継いたしました。
観光業界での人材不足も課題になる中で、無人ホテル・省人化ホテルの運営も一つの大きな解決策の一手だと考えています。
■羅針盤のその他情報発信等
▼宿泊管理:民泊×マンスリーマンションが生み出す、日本の新たな宿泊のかたち
https://www.compassstay.jp/blog/minpaku_monthly
▼地域プロデュース:海外DMOの事例を参考にする際の注意点
https://compasscorp.jp/biz04topics/dmos-002/
▼メンバー紹介:【社員インタビュー】メンバーに寄り添えるような人事に。採用担当 雫にインタビューしました!
https://www.wantedly.com/manage_posts/articles/925068/
▼メンバー紹介:【社員インタビュー】コンサル会社から事業会社へ。地域コンサルタント 東海林にインタビュー!
https://www.wantedly.com/manage_posts/articles/925546/
4.日本人の海外旅行が戻っていくのでは?と感じたこの1か月の兆候
出国日本人がずっと2019年比で7割を回復しない状況が、続いていますが、潮目の変わりをこの1か月で感じたのは国内旅行の高額化と海外旅行のお得感の復活です。国内を旅行しようとするとこれまで1万円を切っていた宿泊施設が、1万5千円、下手すりゃTHE観光地じゃなくても2万円した、という話を身近でよく聞くようになりました。
インバウンドが増えたことによる影響と、宿泊施設のダイナミクスプライシングが進んでいる影響によるものと考えていますが、国内旅行も少し躊躇するケースを周りで目にするようになりました。
実際11月の週末にどこか行こうかな、、、と思って調べたら、国内で家族でそこそこな2桁万円、、、これはなかなか厳しい。
一方で、「有給とって海外行きます」という話も耳にするようになり、聞くと、「台湾が○万円でいけるんですよー!」と国内旅行と変わらない予算感で海外に出れる世界観が戻ってきているのも感じました。
春休みシーズン、きっと国内旅行が更に高くなることを考えると、コスパ・タイパを考えると相対的に海外旅行の手軽さが増し、そのタイミングでずっと2019年比7割弱で推移している海外旅行が8割水準位までは回復するのでは、と感じたこの1か月でした。
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本日も読んでいただきありがとうございました!
先月、San Diegoで行われるARIVALというタビナカの国際会議に参加するとこのメルマガで記載したところ、現地レポート寄稿の依頼を頂き、近日中に公開予定です。また来月共有させてください。
いいインプットの時間でした。
インプットとアウトプットを高速で回し、さらに事業を成長させてまいります。
佐々木文人
株式会社羅針盤 代表取締役
@sasakifumito
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