羅針盤航海月誌2024年11月「10月は331万人で単月過去最高/熊本に民泊で進出/【保存版】ガイドスキルマップを公開 ほか」

羅針盤航海月誌

本投稿は月1回、株式会社羅針盤の役職員が名刺交換させていただいた方にお送りしているメールを転載したものです。バックナンバー等はこちらからご覧いただけます。

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おはようございます。
株式会社羅針盤佐々木です。

11月も下旬に差し掛かりました。一度暖かくなったかと思ったら一気に冬の空気に変わりました。
今週訪れた福井県でも東尋坊で冬の日本海の荒々しさを体感してきました。

株式会社羅針盤では、宿泊管理事業、トラベル事業、着物レンタル事業、地域プロデュース事業、メディア事業とインバウンド領域において多岐にわたって事業を展開しておりますが、皆様のインバウンド領域での事業のヒントや弊社との協業のきっかけになればと思い、月1回程度の情報共有を「羅針盤航海月誌」と称してお送りさせていただければと思います。

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1.10月の訪日外客数公表!10月は紅葉もあり、331万人で単月過去最高を記録!
2.最近1か月のインバウンド動向「旅行・観光消費動向調査(速報)/国際線、コロナ前まで回復」等
3.羅針盤からのお知らせ「熊本市の民泊運営代行を受託/【保存版】ガイドスキルマップの公開 ほか」
4.先月お知らせした観光庁個票データを少し触ってみた「ガイドツアーに多く参加している国とは!?」

お時間ある時にお目通しいただき、何かございましたら、お気軽に担当者あるいはHPよりご連絡いただけると嬉しいです。
https://compasscorp.jp/contact/

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1.10月の訪日外客数公表!10月は紅葉もあり、331万人で単月過去最高を記録!

昨日11月20日、日本政府観光局から10月の訪日外客数の統計が発表されました。
10月は3,312,000人で、前年同月比で31.6%増、2019年同月比では32.7%増となるとともに、年の累計は30,192,600人となり、過去最速で3000万人を突破しました。


出典:訪日外客数報道発表資料 https://www.jnto.go.jp/statistics/data/_files/20241120_1615-1.pdf

紅葉シーズンを迎え、多くの国で訪日ニーズが高まったことが大きな要因として考えられます。
また、中国が2023年同月比で+127%と大きく回復し、2019年比で80%水準まで回復してきました。

国別にみると、韓国が先月に引き続き1位に73万人の訪日数となっています。韓国ショックがあった2019年10月と比較すると+271%という驚異的な伸び率です。

TOP5は二か月連続で、韓国、中国、台湾、米国、香港という顔ぶれでした。

なお、主要国の中で2019年比で減少しているのは、中国、タイ、英国の3か国となっています。

なお、毎回恒例出国日本人数については、114万人で、2019年比では69.0%と、相変わらず依然7割に回復しない状況が続いています。先月、潮目が変わったかも、、、という考察を記載しましたが、冬休み、春休みもウォッチしていきたいと思っています。

インバウンドとアウトバウンドは表裏一体。
是非、海外旅行にもどんどん出かけていきましょう。

2.最近1か月のインバウンド動向「旅行・観光消費動向調査(速報)/国際線、コロナ前まで回復」等

「インバウンド動向」と題しておきながら国内の話題で恐縮ですが、昨日は日本政府観光局からの訪日外客数の発表と共に、観光庁から旅行・観光消費動向調査(速報)の発表もありました。

■旅行・観光消費動向調査 2024年7-9月期(速報)
https://www.mlit.go.jp/kankocho/news02_00022.html

2024年7-9月期の日本人国内旅行消費額は7兆3,360億円で、2019年比で9.6%増、前年同期比で14.7%増ということで、日本人の消費額も増えているようです。また、四半期で7兆円超ということで、インバウンドが今年8兆円程度との見込みもある中で国内の市場の大きさも改めて感じられる調査結果です。とはいえ、日本は人口が減少傾向なので、消費を維持していく上でもインバウンドへの取り組みは欠かせないものと考えています。

訪日外国人客の消費実態は、「インバウンド消費動向調査」と言い、国内居住者の旅行・観光における消費実態が「旅行・観光消費動向調査」というみたいです。勉強になりました。

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個人的にこの一か月で印象に残ったニュースは、国際線の回復でした

■国際線、コロナ前まで回復 冬ダイヤ、週5178便
https://news.yahoo.co.jp/articles/4f3517dda2e524ff48065857777391f493b53ef2

インバウンドはどうしても入り口のキャパで、総量に制限がかかります。
これまでも、地方への東アジアからの直行便の再開が遅れる中で、都心の回復が早く、地方の回復が若干遅れてきた状況もありました。また燃料問題で飛行機が飛ばないという課題も顕在化する中で、冬ダイヤの本数が5178本となり、2019年冬の5219本とほぼ並んだことは、今後にも繋がっていく一歩だと感じています。

ちなみに、韓国便は2019年に比べると66%増に対して、ハワイ路線は35%の減少となっているとのことです。

3.羅針盤からのお知らせ「熊本市の民泊運営代行を受託/【保存版】ガイドスキルマップの公開 ほか」

こちらのコーナーでは羅針盤からこの1か月のプレスリリース等を共有させていただいております。

日本全国での無人ホテルの運営のご相談、団体での着物レンタルや寿司握り教室のご用命等、何かございましたら、是非お気軽にご連絡ください。

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■COMPASS STAY、熊本県熊本市の民泊運営代行を受託し、インバウンドで盛り上がりを見せる九州エリアに進出。みらいコンシェルジュグループ所有の「みらいステイ横手」10月より運営開始
https://compasscorp.jp/news/416/

「COMPASS STAY」は、みらいコンシェルジュグループ(本社:熊本県熊本市/代表取締役社長:山浦 章太)が所有する一戸建て物件を民泊として転用しました。

2024年上半期(1月~6月)の九州への外国人入国者数は、前年同期と比較して180%以上の約250万人を記録しており、九州エリアは現在インバウンドの注目を集める最も熱いエリアの一つです。

COMPASS STAYは今後も九州エリアに注目し、民泊事業を展開してまいります。

■株式会社Hanaemyからの事業譲受に関するお知らせ
https://compasscorp.jp/news/424/

当社は、Hanaemyの着物レンタル事業等を譲り受けることで、両社が持つノウハウを相互に共有し、麻布十番での着物レンタル事業を拡大するとともに、当社が運営する「きものレンタルwargo」のサービス強化にもつなげてまいります。

■羅針盤のその他情報発信等

▼地域プロデュース:
【保存版】ガイド育成の指針-通訳ガイドに求められる5つの要素と25のポイント<2024年度版>
https://compasscorp.jp/biz04topics/guide-training-compass-skill/

10年間培ってきたガイド育成を元に、ガイドに求められるスキルを整理しました。
観光界隈では「ガイド育成」が話題になることも増えましたが、育成において様々な可能性と課題を感じる中で、日本のガイドのレベルアップの一助になれば幸いです。

▼宿泊管理:民泊と賃貸経営、結局儲かるのはどっち? 気になるポイントを解説
https://www.compassstay.jp/blog/minpaku_or_chintai

▼求人広報Wantedly:~社長の本棚~
※僕の観光におけるおすすめの書籍を人事戦略のメンバーが記事にしてくれましたm(_ _)m
https://www.wantedly.com/companies/compasscorp/post_articles/933469

4.先月お知らせした観光庁個票データを少し触ってみた「ガイドツアーに多く参加している国とは!?」

先月のメルマガの際に、「インバウンド消費動向調査の個票データの提供が開始された」という情報をお届けしました。

■「インバウンド消費動向調査」の個票データの提供を開始
https://www.mlit.go.jp/kankocho/topics02_00008.html

データとか好物なので、、、って言いながら、まだ十分にいじれてないのですが、これ、色んな事をみることが出来そうです。

羅針盤の事業に関わるところで行くと、「ツアーの運営」って消費動向調査の「娯楽等サービス」にこれまでまとめられてきて、詳細はよくわからないままでした。

今回の個票を元に現地ツアー・観光ガイドの国別の平均消費額や利用率を見たのがこちらです。
ちなみに、訪日外客統計を元に、日本に訪れた人の多い国から順に並べています。

ツアーは欧米豪が多いという肌感覚でしたが、実際に利用率も高く、また利用している人の単価も高いということを統計で確認することが出来ました。これを見ると、米国・オーストラリアをメインターゲットにツアー・観光ガイド等は検討していくのが筋が良さそうです。

もちろん母数からすると、韓国・中国・台湾の方が圧倒的に多いこともあり、「その5%の人が何に惹かれるのか」という視点も忘れてはいけません。

今回はちょっと個票データを触ってみましたが、活用事例のシェア等が進むともっと面白いことが起こりそうだなと思ってます。

いっそのこと、観光庁かJNTO主導で「ハッカソン・アイディアソン」的な、個票データから示唆を導いてみることを競うイベントとかやっても面白そうだな、とジャストアイディア的に感じました。

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本日も読んでいただきありがとうございました!

もうすぐ2か月ですが、San Diegoで行われたARIVALというタビナカの国際会議へ現地レポートも先月やまとごころさんで公開頂きました。是非ご覧ください。
https://yamatogokoro.jp/column/inbound-seminarreport/55045/

日本の観光を皆で盛り上げていきましょう。

佐々木文人
株式会社羅針盤 代表取締役
@sasakifumito

P.S.
最後に。僕ではなく友人が主催するイベントの告知させてください。
観光業における盟友インアウトバウンド東北の西谷雷佐さんが、11月22-23日に東京でイベントをやります。
詳細はInstagramをご覧頂ければと思いますが、テーマはあづま山麓「酒と盆栽」。
僕の第二のふるさと的な福島から「酒と盆栽」を持ってきて開催する場所は東京の池尻大橋ということで、僕が中高6年間を過ごした場所でもあり、縁を感じました。
雷佐さんが絶やすことなくインスタのストーリーにあげ続ける普段にない熱の入りように感化されての情報共有です。
僕も土曜に顔を出そうかなと思っていますが、顔を出された方は真っ黄色に包まれているはずの雷佐さんに一言声かけてみてください。

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