本投稿は月1回、株式会社羅針盤の役職員が名刺交換させていただいた方にお送りしているメールを転載したものです。バックナンバー等はこちらからご覧いただけます。
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おはようございます。
株式会社羅針盤代表の佐々木文人です。
今年もあと僅かとなりました。あと僅かにも関わらず、街でまだ紅葉を楽しむことができ、なんだか不思議な気持ちです。
先月、文末にプライベートなご案内をつけたところ「本当に自分で書いているんですか?」という反応を頂きました。勝手にお送りする手前、全て自分で筆をとっております。(たびたび誤字脱字があり恐縮です)
株式会社羅針盤では、宿泊管理事業、トラベル事業、着物レンタル事業、地域プロデュース事業とインバウンド領域において多岐にわたって事業を展開しておりますが、皆様のインバウンド領域での事業のヒントや弊社との協業のきっかけになればと思い、月1回程度の情報共有を「羅針盤航海月誌」と称してお送りさせていただければと思います。
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1.11月の訪日外客数公表!11月は318万人!累計で2019年を超え過去最多!
2.最近1か月のインバウンド動向「観光庁令和6年度補正予算/主要旅行業者の旅行取扱状況速報」等
3.羅針盤からのお知らせ「MVVの見直し/民泊×マンスリーのハイブリッド運用/マーサージャパンとの実証事業」ほか
4.登壇・企画する各種ウェビナーのご案内
お時間ある時にお目通しいただき、何かございましたら、お気軽に担当者あるいはHPよりご連絡いただけると嬉しいです。
https://compasscorp.jp/contact/
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1.11月の訪日外客数公表!11月は318万人!累計で2019年を超え過去最多!
昨日12月18日、日本政府観光局から11月の訪日外客数の統計が発表されました。
11月は3,187,000人で、前年同月比で30.6%増、2019年同月比では30.5%増となるとともに、年の累計は33,379,900人となり、2019年の年間累計を上回り過去最多となりました。
出典:訪日外客数報道発表資料
https://www.jnto.go.jp/statistics/data/_files/20241218_1615-1.pdf
トレンド的に12月は11月より多くの訪日客がいるということで、2024年の着地は3,650万人強まで達してきそうです。
日本政府は、コロナ禍前に立てたままの2030年6,000万人という目標を掲げています。
高い目標ですが、昨年から今年にかけて1,000万人、2019年と今年で、400万人くらい増えたと考えると、単純計算打ち手によっては達成も見えてくるのでは、という気もしてきます。
3,650+2,400(400×6)>6,000
もちろん、最近の航空便の環境をはじめ、様々な課題があることを考えると簡単ではないですが、是非オーバーツーリズムにも配慮をしながら盛り上がっていけるといいなと感じています。
国別にみると、韓国が先月に引き続き1位に約75万人の訪日数となっています。
TOP5は3か月連続で、韓国、中国、台湾、米国、香港という顔ぶれでした。
また、主要国の中で2019年比で減少しているのは、中国、タイ、マレーシア、英国の4か国となっています。
なお、毎回恒例出国日本人数については、117万人で、2019年比では71.6%と、やっと7割に回復しました。先月との違いは2.6ptですが、7割に乗ったのは大きな改善です。先々月、潮目が変わったかも、という考察を記載しました。個人的には、冬休みから春休みにかけて8割くらいまでは回復していくのではと考えています。
今年の年末年始は、9連休以上の人も多そうです。
年越しの定番、ハワイ便がまだ戻っていない、というのはありますが、冬休み海外という人も増えるのではと感じています。
2.最近1か月のインバウンド動向「観光庁令和6年度補正予算/主要旅行業者の旅行取扱状況速報」等
年末になり、補正予算事業の公表等、動きが出てきた1ヵ月でした。
これに基づいて、既に一部の観光庁事業の事務局公募も始まっています。年が明けると様々な公募がスタートしそうで、提案に向けて動き出しのタイミングとなりそうです。
■観光庁令和6年度補正予算
https://www.mlit.go.jp/kankocho/content/001845636.pdf
日本全国多くの関係事業者に一番関係してきそうなこの一か月のニュースはこの予算案の発表だったかもしれません。
観光庁から総額543億円の補正予算が公開されました。
今年度、特別体験事業、観光新発見事業(ともに略称)と呼ばれてきた事業が「地方創生プレミアムインバウンドツアー集中展開事業」「地域観光魅力向上事業」と名前を変えて補正予算にあがっています。
今年は、1月に1次公募が始まったことを考えると、年を明けて動きがありそうです。
事業者には一部自己負担も発生するため、予算の手当てや座組を考える動きは今から始めるに越したことはありません。
オーバーツーリズム対策に係る事務局の公募も既に始まっています。予算の成立前提で公募が始まるという形で変則的ですが、事業期間を長くするという意味でこのスピード感が大事です。
■主要旅行業者の旅行取扱状況速報
https://www.mlit.go.jp/kankocho/content/001851325.pdf
この1ヵ月の動きで少し気になったのが、主要旅行業者の旅行取扱状況の速報でした。主要旅行業者 43 社・グループの旅行取扱状況になりますが、対2019年同月比で見たときに、インバウンドは85%に留まっているとのことです。
-海外旅行:約 69%
-外国人旅行:約 85%
-国内旅行:約 92%
海外旅行は上述の通り、7割程度しか回復していないので納得です。インバウンドは+30%も回復しているのに85%。
主要旅行業者がインバウンドの波に乗れていないということを表す調査結果でした。
インバウンドが増えていく中では「主要旅行業者」の見直しを行う必要もありますし、個人旅行の実態等を把握するためには、グローバルOTAから実績を集計する等の取組も必要になってくると感じています。
また事業を考えていく上では、インバウンド消費増加による恩恵をどの領域のどのプレイヤーが受けているのかも見ていく必要がありそうです。
■そして各種検討会等も進んでいます
この1か月に、第6回「観光地域づくり法人の機能強化に関する有識者会議」や第6回・第7回「地方部における観光コンテンツの充実のためのローカルガイド人材の持続的な確保・育成に向けた有識者会議」が開催されました。
https://www.mlit.go.jp/kankocho/news04_00007.html
https://www.mlit.go.jp/kankocho/topics04_00024.html
DMOやガイドは、今後の観光振興に大きな意味を持つ取組でもあり、今後の議論の行方が気になるところです。
ローカルガイド人材に関する有識者会議には第6回より参加させていただいておりますが、「あるべき姿」に向けて、ガイドに様々な観点で携わっているものとして有益な議論をしていくことができればと考えています。このあたりも適宜、情報共有できればと思います。
3.羅針盤からのお知らせ「MVVの見直し/民泊×マンスリーのハイブリッド運用/マーサージャパンとの実証事業 ほか」
こちらのコーナーでは羅針盤からこの1か月のプレスリリース等を共有させていただいております。
日本全国での無人ホテルの運営のご相談、団体での着物レンタルや寿司握り教室のご用命等、何かございましたら、是非お気軽にご連絡ください。
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■社内の話ではありますがミッション・ビジョン・バリュー(MVV)を一新しました
-ミッション:日本の魅力で、世界を豊かに
-ビジョン:旅の目的地を創出し、日本の観光をリードする
-バリュー:スピード最優先・挑戦を楽しむ・尊重と信頼
方向性は変わっていませんが、改めて多くの方々をワクワクさせる存在でいられればと思っています。
そして、会社も、働くメンバーも「羅針盤は違うよね」と認めてもらえる存在になれるよう邁進していきます。
プライベートのサイトへの投稿ではありますが、そこに込めた想いを社内向けに発信しているので良ければご覧ください。
https://2310.bunj.in/compass-ceo-report-001/
■民泊×マンスリーのハイブリッド運用で「年間180日規制」に縛られない不動産収益の最大化が可能に!COMPASS STAY、アーバンネット株式会社との協業にて北海道札幌市の民泊運営代行を追加受託
https://compasscorp.jp/news/456/
「COMPASS STAY」は、アーバンネット株式会社(本社:北海道札幌市/代表取締役:大野 公久)との協業により、北海道札幌市の「ノーザンヒルズ南6条」「マンションカトレア」にて民泊運営代行を追加で受託いたしました。
民泊×マンスリーのハイブリッド運用を導入することで、民泊に加えて、「年間180日規制」のある民泊として運営できない期間をマンスリーマンション専用の客室として販売することで空室リスクを解消し、不動産収益の最大化に貢献します。
■羅針盤とマーサージャパン、独自AIとパーソナリティデータを活用したコミュニケーションスキル向上とチームワーク強化の実証実験を実施
https://compasscorp.jp/news/441/
株式会社羅針盤は、組織・人事、福利厚生・ウェルビーイング、年金・資産運用のグローバルリーダー、マーサー日本法人であるマーサージャパン株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長 草鹿 泰士、以下「マーサー」)と共同で、コンサルタントのコミュニケーションスキル向上およびチームワーク強化を目的に、独自AIを活用するパーソナリティデータソリューションによる実証実験を行いました。
■羅針盤のその他情報発信等
▼宿泊管理:2024~2025冬のインバウンド傾向は? 国籍や人気の期間をご紹介
https://www.compassstay.jp/blog/2024_winter_trend
▼求人広報Wantedly:ご面接・面談時によく頂く質問&ちょっと聞きにくい質問に答えてみました!
4.登壇する各種ウェビナー等のご紹介
日本全国色々な場所で講演・セミナー・ワークショップ等で登壇させていただいております。
自治体の事業や大学の授業等、参加者を限ったものも多いですが、今月はオープンなウェビナーもいくつかございますので最後に紹介させてください。
▼12月25日(水) 14:00-15:00【無料】
先月公開したガイドスキルマップに基づき、ガイド力向上を目的としてテーマを絞ったウェビナーを開催していきます。
次週のテーマは「ノンバーバルコミュニケーション」です。
つい、知識の習得に力をいれがちですが、笑顔や立ち居振る舞いをはじめ、相手の心を動かすために必要な非言語に焦点をあてて、心理学を専攻していた雷佐さんから話を伺います!
https://japanwonderguide.com/jwglive55/

▼12月26日(木) 14:00-15:00【無料】
ガイドとエージェントの交流会は自社でも開催すれば、自治体事業として引き受けることもあります。
その際に出てくる課題が、ガイドからは「もっとゆっくり話したかった」、エージェントからは「もっと多くの人と話したかった」です。なかなか相反するご意見でもあります。
限られた時間の中でどうすればいいかを考えた際に、エージェントが何を見ているのか、ガイドは何を限られた時間の中で伝えればいいのか、を知る機会を作ること、にいきついての企画です。
ガイドの方は是非ご覧ください。
https://japanwonderguide.com/interview_tips/

▼12月18日(水) ※見逃し配信 【無料】
12月25日に開催するガイドスキル向上の第一回目の開催が昨日でした。
「ストーリー」はガイドだけではなく、様々なところで求められていくことと思います。
今回は特別に見逃し配信を一般公開させていただきますので、これを機に是非ご覧ください。
https://youtu.be/AYmmYigsFvY

▼2025年1月20日@東京、29日@京都【有料】
前回は8月に東京で開催して好評だった、ガイド同士、ガイドとエージェントのネットワークの場JWG交流会を行います!僕も東京・京都両方行く予定です。
こちらは、ガイド・エージェント共に会員を対象にした企画ですが、興味ある方は是非詳細をご覧ください。
ガイドとのネットワーキングに興味ある方は賛助会員になる価値あると思いますし、エージェントを探したいガイドの方もいい機会になると思います。ガイドを盛り上げていきたいという想いに共感いただける方、是非ご連絡ください。

▼ガイドデビューしたい人向けの新人研修も来週からはじまります!【有料】
先日、通訳案内士の二次試験がございましたが、来週から羅針盤が運営するガイドコミュニティJapanWonderGuide主催の新人ガイド研修も開校予定です。20代から始める方もいれば、リタイヤしてからの活躍の場として検討される方もいます。興味ある方は是非ご検討ください。


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本日も読んでいただきありがとうございました!
ここ2‐3年、Xにも力をいれていたつもりだったのですが、統計を見ていると全然発信量が増えているわけでもないことに愕然としました。12月に入ってからは、投稿量に拘って、アウトプットをしてみたところ、インプレッション数(表示回数)は比例して増えて、これは面白いな、と思いました。
…が、フォロワー数はそこまで増えてもいませんでした…。
難しいから、面白い。
日本の観光を皆で盛り上げていきましょう。
佐々木文人
株式会社羅針盤 代表取締役
X(旧Twitter)アカウントはこちら→@sasakifumito
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