本投稿は月1回、株式会社羅針盤の役職員が名刺交換させていただいた方にお送りしているメールを転載したものです。バックナンバー等はこちらからご覧いただけます。
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おはようございます。
株式会社羅針盤代表の佐々木文人です。
昨日、縁があって万博会場に数時間ですが足を運びました。
平日なのに物凄く多くの人で盛り上がっていました。
開幕前の懸念は何だったんだろう、という思いですし、見てもいないのに非難する人の多い世の中でどう決断して前に進んでいくかを考えさせられました。
僕自身はミーハー的な面も強く早く行ってみたいなぁと思っていた中で足を運べて光栄でした。
各パビリオンの建築を見ているだけでも楽しかったですし、会場を取り巻くリングは圧巻でした。
ちょうど数日前に建築家の藤本壮介さんの話をお伺いしたこともあり、この巨大木造建築物実現の裏にあるストーリーにも思いをはせながら、自分もしっかり事を成し遂げていかないと、という刺激を貰いました。
肌感では日本人が8‐9割。今後情報が広がるとインバウンドも増えていくのでしょうか。
秋までの短い期間ではありますが、また足を運びたいです。
さて、株式会社羅針盤では、宿泊管理事業、トラベル事業、着物レンタル事業、地域プロデュース事業とインバウンド領域において多岐にわたる事業を展開しておりますが、皆様のインバウンド領域での事業のヒントや弊社との協業のきっかけになればと思い、月1回程度の情報共有を「羅針盤航海月誌」と称してお送りさせていただければと思います。
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0.Tabinaka Summit2025参加者・協賛募集中
1.2025年4月の訪日外客数公表!訪日外客数は390万人で単月過去最高!
2.最近1か月のインバウンド動向「結果も続々観光庁事業/東証からの上場基準/ハワイにおける宿泊税」等
3.羅針盤からのお知らせ:株式取得のお知らせ/長崎での民泊受託スタート/ショート動画はじめました等
4.おわりに:生成AIが広がる中で求めらる素養
お時間ある時にお目通しいただき、何かございましたら、お気軽に担当者あるいはHPよりご連絡いただけると嬉しいです。
https://compasscorp.jp/contact/
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0.Tabinaka Summit2025参加者・協賛募集中
先月も告知させていただいたTabinaka Summit2025ですが、いよいよ来月末と迫ってきました!
2023年のオンライン開催時に比べると、更に充実した内容になっているものと感じています。
またリアル開催だからこその熱を生み出せると思っています。
主要OTA、ガイドツアー事業者をはじめ、魅力的な登壇者が集まっていると思いますので、是非ご参加、ご検討ください!
6月30日(金)@東京です!
また、多くの事業者に対してアプローチするいい機会でもあると思いますし、趣旨に共感し応援いただける方の協賛もお待ちしております。
1.2025年4月の訪日外客数公表!訪日外客数は390万人で単月過去最高!
体感値としても多くの外国人ゲストに日本に来ていただいていたなと感じていた4月、日本政府観光局の昨日の発表では3,908,900 人で、前年同月比では 28.5%増とでした。。過去最高であった1月の3,781,629 人を上回り単月過去最高を記録し、単月として初めて 390 万人を突破しました。

出典:訪日外客数報道発表資料
https://www.jnto.go.jp/statistics/data/_files/20250521_1615-1.pdf
400万人行かなかったか、、、というのも正直な感想ではありましたが、桜シーズンにイースターの時期も併せての凄い、の一言。
コロナからの回復を経て、いよいよ、今後の成長といったフェーズになった感覚があります。ここからどう伸ばしていけるのかが、日本の真価が問われます。
これで、2025年は4月までで1,440万人。単純に3倍したら軽く4,000万人を超えてくるぺーすですが、人数以上にどういう方に今後来てもらえるのかが重要になってきます。
なお、継続して追っているアウトバウンド(出国日本人数)の数字を見ると、4月は961千人でした。2019年が1,666千人、2023年が888千人ということで、昨年比では+8%なものの、2019年比では57%に留まる結果でした。最近7割水準をキープしてたのに、、、。万博に日本人が多くみられたのをきっかけに、海外旅行が戻ることも期待したいですが、日本人の所得水準を回復させないと、万博で満足して海外には足を運ばず、という状況になり、視野が広がり切らない危機感も感じています。
短期的に、日本人の海外旅行ニーズも国内旅行に移行し、国内旅行消費を底支えしているようにも感じますが、インバウンド対応できていない地域の多さと合わせて中長期的には大きな課題です。
2.最近1か月のインバウンド動向「結果も続々観光庁事業/東証からの上場基準/ハワイにおける宿泊税」等
行政の動きも数年前から比べると早くなり、公募や結果通知の多かった1ヵ月だったと感じています。インバウンド周りに限らず、観光・スタートアップ周りの情報を今月はお届けします。
■結果も公募も続々官公庁事業
これまでに公募のあった案件の結果や新しい事業の公募も引き続き続々出ていた1ヵ月でした。この行政の公募のスケジュール感を知っておくことは、今年度に限らず行政の支援をうまく事業に活用しておく一つのポイントかと思います。
(比較的タイムリーに情報に触れたい方はXで適宜触れているのでフォローください)
今後の1ヵ月で大体の事業の結果は出ると思いますし、明日(23日)に説明会が予定されている地域観光魅力向上事業の二次募集が今年度の大規模募集の最後の案件かな、という感じもしています。
▼たくさんの公募と結果が出ているので個別には触れませんがこちらをご覧ください。
https://www.mlit.go.jp/kankocho/kobo_2024_00002.html
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■「名ばかり」成長企業にメス
東証グロース、時価100億円未満廃止 小粒上場抑制で新陳代謝促す
東京証券取引所は22日の有識者会議で、新興企業が上場するグロース市場(きょうのことば)の新たな上場維持基準案を決めた。上場から5年で株式時価総額が100億円に達しない企業を上場廃止にする。新規株式公開(IPO)後に思うように株価が伸びない「名ばかり」成長企業の新陳代謝を促す。

これは、観光業に関わらずスタートアップには影響の大きなニュースでした。
羅針盤としても「小粒」と言われないよう成長を遂げていきたいと思っているので引き続きよろしくお願いします。
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■全国通訳案内士 2025年度試験のスケジュールを更新いたしました
※願書受付は6月2日(月)から開始予定です。
手続きする前に必ず施行要領を事前にご確認ください。
施行要領は5月下旬公開予定です。
リタイアしてからガイドに取組まれる方も増えています。
若手の方もセカンドキャリアでガイドを考えている方も是非ご検討ください。
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■ハワイ州、来年1月から宿泊税を引き上げ、米国で初めて環境保護対策に充当、年間1億ドルの増収見込み
ハワイ州では、2026年1月1日から宿泊税が0.75%引き上げるられる見通しだ。これにより、宿泊料金に対する税金は、現在の10.25%から11%に増加。さらに、ハワイ各郡は、それぞれ3%の追加税を課しているほか、客室を含む物品・サービスに対しても合計4.712%の一般物品税を課していることから、1泊あたりの税率は約19%に上昇することになる。

日本でも宿泊税の導入が様々な地域で議論されていますが、観光先進地ハワイでの新しい取組がニュースで取り上げられました。日本各地域もベンチマークの一つとなる事例だと思います。
3.羅針盤からのお知らせ:株式取得のお知らせ/長崎での民泊受託スタート/ショート動画はじめました等
こちらのコーナーでは羅針盤からこの1か月のプレスリリース等を共有させていただいております。
羅針盤や弊社が関わっている動向を一部ご紹介させてください。
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▼Frontier&Co株式会社の株式取得に関するお知らせ
観光・インバウンド領域で多方面に事業を展開する株式会社羅針盤(本社:東京都中央区、代表取締役:佐々木 文人、以下「当社」)は、2025年4月30日付で、Frontier&Co株式会社(本社:東京都目黒区、代表取締役:小林 憲人、以下「Frontier&Co」)の株式取得を実施いたしました。

これに伴い、羅針盤は渋谷PARCOにある「未来日本酒店 & SAKE BAR」の運営に携わることになります。
渋谷にお越しの際は是非お立ち寄りください!
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▼COMPASS STAY、長崎県内初の民泊運営代行を受託。和華蘭文化をイメージした古民家リノベーション民泊「WaKaRaN9111」予約受付中
株式会社羅針盤(本社:東京都中央区/代表取締役:佐々木 文人)が提供する民泊運営代行サービス「COMPASS STAY」は、合同会社大樹管財(本社:神奈川県横浜市/代表:瀬戸 大樹)との協業により、長崎県長崎市の古民家をリノベーションした一棟貸切の民泊「WaKaRaN9111」をオープンしました。

九州では、熊本に続き長崎でも民泊の運営を開始しました。
「旅の目的地を創出し、日本の観光をリードする」を実現するためにも、日本全国に展開していきます。
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▼東京ディズニーリゾートに関する記事を公開(英語)
弊社はオリエンタルランドイノベーションズ様に出資いただいておりますが、この度、ディズニーランド・ディズニーシーに関する海外旅行社向けの記事を弊社メディアJapanWonderTravel blogに公開しました!
是非海外から東京ディズニーリゾートに訪問するお知り合いの方がいたらご活用ください。
Tokyo Disneyland Ultimate Guide: Best Tips for Visitors in 2025
https://blog.japanwondertravel.com/tokyo-disneyland-ultimate-guide-best-tips-for-visitors-in-2025-65997
Tokyo DisneySea Ultimate Guide: Best Tips for Visitors in 2025
https://blog.japanwondertravel.com/tokyo-disneysea-ultimate-guide-best-tips-for-visitors-in-2025-66007
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▼JapanWonderGuideコミュニケーションに関するTips動画公開開始!
https://www.instagram.com/japanwonderguide
https://www.youtube.com/@JapanWonderGuide/shorts
僕が自分自身で共有するのもとても恥ずかしいのですが、ガイドに役立つコミュニケーションに関するTipsをショート動画で公開しています。
ガイドに限らずコミュニケーションにおける大事なポイントであるとも感じているのでお時間ある時に是非ご覧ください。改善のためにも感想頂けると大変嬉しいです。
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4.おわりに:生成AIが広がる中で求めらる素養
この1ヵ月、社員との1on1を行っています。
皆の仕事に対する想いを聞いていると僕自身が元気をもらうことが多く、頑張らねばという気合を注入してもらっています。
今回、自分から比較的投げかけている問いが「AIをどれくらい使っていますか?」です。
もっとAIを活用していかねば、という思いはあるものの、ここ数か月、凄い進展したかというとそうでもなく、改めての反省もあり、経営会議でも、「まず経営陣が使って解像度をあげること」という短期的な課題に落ちました。
僕自身の大きな課題でもあります。
結果的に、AIに置き換わる業務も多くあるとは思うのですが、その時に大事なことは何だろうと考えています。
・指示を的確に投げられる力
・アウトプットを見極められる教養
・次を決めることのできる決断力
こうしたスキルは、一朝一夕では身に付くものではありません。
基礎力がなくても作業っぽいことはできるけど、基礎力がないと見極めが出来ないという社会にもなる気がしています。いずれにせよ、早く触れてPDCAを早く回すに越したことはない、そう感じている今日この頃です。
最近読んだ記事にAIは普遍化していくので持続的な競争優位にはならないと書いており、それも一理あると思いながら、スピード感ある競争環境においては短期的な競争優位になるなら、そのアドバンテージを取りに行くに越したことはないと考えています。
このあたりは僕も解像度が高くないので、インプットを増やしていきたいところです。
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本日も読んでいただきありがとうございました!
旅の目的地を創る。その一歩でもこの1か月で歩みを進めます!
佐々木文人
株式会社羅針盤 代表取締役
X(旧Twitter)アカウントはこちら→@sasakifumito
▼過去の航海月誌はこちらから
https://2310.bunj.in/category/business/compass-report/
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