おはようございます。
株式会社羅針盤代表の佐々木文人です。
梅雨はどこへやら、真夏のような東京です。
この1か月で、3回ほど「ノットワールドって羅針盤になったんですね」(ノットワールドは知っていただいているけど、羅針盤は初耳)というやり取りを交わしました。
エアトリステイも同じ話なんだろうなと思いながら、情報発信不足を痛感するとともに、固有名詞の浸透の大変さを改めて感じました。
ノットワールドも、エアトリステイも、それなりに知っていただいていた証でもあると思っています。
「羅針盤」として、さらに皆様に認識していただけるよう精進します。
さて、株式会社羅針盤では、宿泊管理事業、トラベル事業、着物レンタル事業、地域プロデュース事業とインバウンド領域において多岐にわたる事業を展開しておりますが、皆様のインバウンド領域での事業のヒントや弊社との協業のきっかけになればと思い、月1回程度の情報共有を「羅針盤航海月誌」と称してお送りさせていただければと思います。
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1.2025年5月の訪日外客数公表!訪日外客数は369万人で5月過去最高!
2.最近1か月のインバウンド動向「観光白書/国際観光旅客税/主要旅行業者の旅行取扱状況年度総計」
3.羅針盤からのお知らせ:関電グループTRAPOL社子会社化/Condo Stay鎌倉 坂の下 希オープン 等
4.おわりに:いよいよTabinaka Summitも間もなく!色々な場所に顔出すのでお会いできること楽しみにしてます!
お時間ある時にお目通しいただき、何かございましたら、お気軽に担当者あるいはHPよりご連絡いただけると嬉しいです。
https://compasscorp.jp/contact/
※info@compasscorp.jpは送信専用アドレスで、返信しても受信ができません。ご了承ください。
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1.2025年5月の訪日外客数公表!訪日外客数は369万人で5月過去最高!
直近の体感値で行くと若干インバウンドに陰りを感じています。
それは後述できればと思いますが、昨日日本政府観光局から発表された訪日外客数統計は、引き続き力強いものがありました。
5月の訪日外客数は3,693千人で、過去最高だった昨年を21.5%上回り、同月過去最高を更新しました!

出典:訪日外客数報道発表資料
https://www.jnto.go.jp/statistics/data/_files/20250618_1615-1.pdf
先月と比べると落ちていますが、それでも20%超の伸びは驚異的なものがあります。
このまま20%超の伸びが続くと通年だと4,300‐4,500万人の着地となるペースです。
国別にみると、韓国・中国・台湾といつも通りの国がトップ3を占めます。
中でも中国の前年比44.8%増というのは目を見張るところです。
2019年/2024年/2025年の来客数を比較するとまだ韓国を下回っているので、回復しきってはいない状況ですが、逆に言えばまだ伸びしろがあるとも言えます。
韓国:603/738/825
中国:756/545/789
台湾:426/466/538
一方で、気になったのが、香港の前年比-11.2%です。
主要国で唯一のマイナスを記録しています。これが冒頭の「陰り」に繋がっています。
日本政府観光局のレポートでも「日本で地震が発生するという情報が SNS 等で拡散されている。」と記載されていますが、単なる噂に留まらず、直行便の減便等への影響も出ていますし、野村総合研究所がレポートを出すまでの騒ぎとなっています。
「堅調なインバウンド需要に水を差す科学的根拠のない7月の大規模自然災害の憶測:5,600億円規模の経済損失試算も」
https://www.nri.com/jp/media/column/kiuchi/20250529.html
こういう話を見るとノストラダムスの大予言を思い出してしまうのですが、今の若い人はそんなこと知らないんだろうなぁと思うと年を感じてしまいます。
7月の話は日本でも話題になってますが、香港に特に影響が出ているのは風水師が拡散したからだ、とか耳にしました。余計なことをしないでくれって感じですが、何事もないことを願うばかりです。
なお、継続して追っているアウトバウンド(出国日本人数)の数字を見ると、5月は1,076千人でした。2019年が1,437千人、2023年が941千人ということで、昨年比では+14.3%、2019年比では74%ということでGWの旅行しやすさもあったのか、4月よりは改善しました。でも、もう「コロナ前7割水準」が基準値になってきた気がします。ここからいかに旅を盛り上げていけるか、という論点と向き合うフェーズになってきたと感じています。
2.最近1か月のインバウンド動向「観光白書/国際観光旅客税/主要旅行業者の旅行取扱状況年度総計」
ここ数か月、行政の公募や結果の情報を共有させていただきましたが、公募は格段に減り、採択結果の公開が多かった1ヵ月でした。
羅針盤としても採択いただいたものは気を引き締めて向き合わないとと気持ち改めつつ、今月のインバウンドニュースです。
■「令和6年度観光の状況 令和7年度観光施策」(観光白書)について
観光白書は観光立国推進基本法に基づき、観光の状況及び政府が観光立国の実現に関して講じた施策並びに観光に関して講じようとする施策について、毎年国会に報告しているものです。その観光白書の最新版が5月27日に公開になりました。
最近の観光動向の分析に加え、地方部における消費動向の分析や地域での取組事例の紹介を通じ、日本人の国内旅行の活性化に向けた施策等について記載されています。
なお、観光白書と合わせて観光に関わる方に目を通しておくのがお勧めな観光立国推進基本計画は、3年ごとに見直しが行われます。前回が令和5年だったので来年3月に新しい計画が発表される見込みです。
(こうやって共有しても、膨大な量の前に目を通す人は一部なので、目を通すだけでそれなりの観光ツウになれます。)
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■国際観光旅客税引き上げか!?
政府・自民党から訪日外国人に税負担を求める案が浮上している。日本で買う商品にかかる消費税の免税を廃止したり、日本からの出国時にかかる国際観光旅客税(出国税)を引き上げたりする案が取り沙汰される。有権者の負担増にならない財源の確保策である一方で、インバウンド消費への冷や水になる可能性もある。

観光に携わらない人は、そもそも2019年に国際観光旅客税なるものが導入されたことすら認識していなかったりもするのですが、現在出国時に1,000円が国際観光旅客税として徴収され、それを財源に観光施策に取り組んでいたりもします。
「日本人は据え置きで、インバウンドを引き上げればいいのでは」という議論もあるようですが、今後の展開から目が離せません。
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■2024年度(令和6年度)主要旅行業者の旅行取扱状況年度総計
6月6日、主要旅行業者の旅行取扱状況年度総計が発表となりました。
インバウンドがこれだけ伸びている中で、あまり芳しくない数字を見ると「主要旅行業者」がインバウンドの商流に入れていない現実を感じます。
○海 外 旅 行は対 2023 年度比で、約 121%、対 2019 年度比で、約 73%
○外国人旅行は対 2023 年度比で、約 105%、対 2019 年度比で、約 97%
○国 内 旅 行は対 2023 年度比で、約 92%、対 2019 年度比で、約 85%
○総 取 扱 額は対 2023 年度比で、約 101%、対 2019 年度比で、約 81%
https://www.mlit.go.jp/kankocho/content/001893129.pdf
インバウンド事業を行っていく上で考えさせられる数字ですし、グローバルとして競争できる環境を官民連携して考えていく必要がありそうです。
3.羅針盤からのお知らせ:関電グループTRAPOL社子会社化/Condo Stay鎌倉 坂の下 希オープン 等
こちらのコーナーでは羅針盤からこの1か月のプレスリリース等を共有させていただいております。
羅針盤や弊社が関わっている動向を一部ご紹介させてください。
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▼観光・インバウンド領域で多方面に事業を展開する株式会社羅針盤、 関西電力グループのTRAPOL合同会社の子会社化について合意
観光・インバウンド領域で多方面に事業を展開する株式会社羅針盤(本社:東京都中央区、代表取締役:佐々木 文人、以下「当社」)は、関西電力株式会社のグループ会社である合同会社K4Venturesとの間で、TRAPOL合同会社(本社:大阪府大阪市、代表者:森脇 健吾、以下「TRAPOL」)の持分取得による子会社化(以下「本件取引」)について合意したことをお知らせいたします。

個人的にも凄い想い入れがあり、羅針盤の成長を加速化させていくことができると自信をもってお伝えしたいニュースです。
早速様々な連携をはじめているのですが、インバウンドのみならず、国内観光・多地域居住・地方創生の取組と連動させていくことで「目的地を創出し、日本の観光をリードする」を実現していきます!
TRAPOL社は様々な事業を展開しておりますが、その一つを紹介させていただくと、栃木県宇都宮市大谷エリアで展開しているアートインスタレーションサウナ元気炉があります。
https://www.genkiro.com/

こちらは、サウナーならご存じのサウナシュランにおいて、昨年特別賞を受賞するなど、まさに「目的地」となっている施設でもあります。サウナ×アートでピンときた方は是非一度足を運んでみてください!
▼TRAPOL合同会社HP
https://trapol.jp/company
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▼COMPASS STAY、パナソニック ホームズ株式会社施工の「Condo Stay 鎌倉 坂の下 希」の運営代行を受託。由比ヶ浜の海岸線を望む絶景オーシャンビューの宿泊施設で特別なひとときを提供
株式会社羅針盤(本社:東京都中央区/代表取締役:佐々木 文人)が提供する民泊運営代行サービス「COMPASS STAY」は、パナソニック ホームズ株式会社(本社:大阪府豊中市/代表取締役社長:藤井 孝)施工の神奈川県鎌倉市の宿泊施設「Condo Stay 鎌倉 坂の下 希(まれ)」の運営を受託し、宿泊予約を開始いたしました。

鎌倉も個人的に想い入れのある場所で、一方で宿泊施設が少ないことの課題も感じていた中でこのような取り組みをはじめられることはとても嬉しいです。
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▼ウェビナー開催「外国人旅行者の医療対応~ツアー中にお客様が体調不良になったとき、どう対応する?~」
外国人対応していて、緊急時対応に備えておくことはとても大事なことです。
この度、ガイドコミュニティJapanWonderGuideでは、医療スタッフの方々の協力を得て、現場ですぐに使える医療対応の基礎知識と、実際の事例に基づいた対応フローをお伝えするウェビナーを開催することになりました。

是非ご参加ください!
▼申込・詳細はこちらから
https://japanwonderguide.com/jwglive58_cuc/
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▼恥ずかしながらも、JapanWonderGuideコミュニケーションに関するTips動画公開継続中!
https://www.instagram.com/japanwonderguide
https://www.youtube.com/@JapanWonderGuide/shorts
恥ずかしいけど、再生数が伸びないのも癪だし・・・。定期投稿等第一歩を踏み出したので、ここから内容のブラッシュアップ等を進めていきます。
色々な方に出ていただけると面白いなと思っているので、ガイドの方には出演をお願いするかもです。
4.おわりに:いよいよTabinaka Summitも間もなく!色々な場所に顔出すのでお会いできること楽しみにしてます!
先月告知させていただいたTabinaka Summitまで、いよいよ10日となりました。
有志4社で毎週30分のミーティングをすること6か月。
現時点でオンライン参加が約450名、現地参加が約200名の方にお申込みを頂いています!協賛も8社に・・・!
よく言えば、プロボノ的に、悪く言えば、片手間で、はじめた企画でしたが、多くの登壇者の方にもご協力いただけて、面白い機会になりそうで気合も入ってきています。

なかなかこんなメンバーが一堂に会する機会ってないと思うんですよね。
「どう継続開催していくか」は企画し始めたときからの大事なテーマでもあり、今回登壇いただく方・参加いただく方・協賛いただく方、全ての方に満足していただけることが次年度に繋がると思っているので、熱量もって臨みたいと思います。僕も終日いるのでいらっしゃる方は是非ご挨拶させてください!
交流会の定員まではあと僅か。日中はもう少しキャパがあります。興味ある方は是非お早めにお申し込みください。
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最後に告知になりますが、向こう一か月、いくつかオンライン・リアルで登壇させていただく機会もあり、そちらもご都合つけば是非ご参加ください
▼6月20日(金) 主に自治体の方向け@オンライン

いま、全国の自治体が取り組む観光施策は、「量から質へ」の転換を迫られています。
訪日観光市場が過去最高の成長を遂げる中、観光行政には「体験領域(タビナカ)」の”充実”が求められています。
一方で、その本質や可能性を十分に理解し、施策に活かせている自治体担当者はまだ少数なのかもしれません。
本セミナーでは、自治体の観光担当者がこれからの「体験価値向上」や「商品造成」「人材育成」にどう取り組むべきかを具体的に解説いたします。
・日時:2025年6月20日(金)13:30〜14:45
・会場:オンライン(Zoom)
・参加費:無料

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▼6月23日(月) 愛媛県内の事業者向け@ハイブリッド

【説明会概要】
・日程:2025年6月23日(月) 14:00-16:00(受付委開始:13:30-)
・場所:二番町ホール(〒790-0002 愛媛県松山市二番町3丁目8−21 久保豊二番町ビル3F)
・定員:40名(※定員に達した場合には、オンラインでのご参加をご案内させていただきます)
生まれた場所に凱旋って嬉しい・・・
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▼7月15日(火) エアトリフェス@オンライン配信

インバウンドプラットフォームの王社長にお声がけいただいてエアトリフェスでも登壇の機会を頂きました。
・7月15日(火) 13:00ー
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本日も読んでいただきありがとうございました!
旅の目的地を創る。一歩ずつ前へ。
佐々木文人
株式会社羅針盤 代表取締役
X(旧Twitter)アカウントはこちら→@sasakifumito
▼過去の航海月誌はこちらから
https://2310.bunj.in/category/business/compass-report/
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