本投稿は月1回、株式会社羅針盤の役職員が名刺交換させていただいた方にお送りしているメールを転載したものです。バックナンバー等はこちらからご覧いただけます。
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おはようございます。
株式会社羅針盤佐々木です。
先週末にボランティアで小舟町八雲神社天王祭のお手伝いに行ってきたところ、秋祭りとは思えない陽射し・暑さでしたが、9月も中旬になり、朝晩の暑さはだいぶ和らいできていくばくか過ごしやすくなってまいりました。
皆様はいかがお過ごしでしょうか。
株式会社羅針盤では、宿泊管理事業、トラベル事業、着物レンタル事業、地域プロデュース事業、メディア事業とインバウンド領域において多岐にわたって事業を展開しておりますが、皆様のインバウンド領域での事業のヒントや弊社との協業のきっかけになればと思い、月1回程度の情報共有を「羅針盤航海月誌」と称してお送りさせていただければと思います。
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1.8月の訪日外客数公表!8月は293万人で7ヵ月連続で同月過去最高を更新
2.最近1か月のインバウンド動向「観光庁関係予算概算要求」
3.羅針盤からのお知らせ「着物レンタル複合店化・各事業部での情報発信の取組 ほか」
4.夏に世界の旅行者はどこに行っているのか
お時間ある時にお目通しいただき、何かございましたら、お気軽に担当者あるいはHPよりご連絡いただけると嬉しいです。
https://compasscorp.jp/contact/
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1.8月の訪日外客数公表!8月は293万人で7ヵ月連続で同月過去最高を更新!
一昨日9月18日、日本政府観光局から8月の訪日外客数の統計が発表されました。
8月は2,933,000人で、前年同月比で36%増、2019年同月比では16.4%増となり、7カ月連続で過去最高を記録しました。
出典:訪日外客数報道発表資料 https://www.jnto.go.jp/statistics/data/_files/20240918_1615-1.pdf
1-8月までの累計は2400万人を超え、2019年比でも+8.4%増の水準で推移しており、ほぼ確実に年間を通じて過去最多を更新する勢いです。
国別にみると、中国が745千人で先月に続きトップで、2023年同月比で+104%と大きく回復しているのが印象的でした。とはいえ、2019年比で見るとー25%という状況で、まだまだ力強い伸びしろを感じます。
中国を除くと多くの国が2019年比で増加しているのですが、タイがー30%、マレーシアがー13.2%と大きく減少しているのが目につきます。聞くところによると景気の後退や日本旅行の高額化が影響しているとのこと。
観光は国内外バランス良いポートフォリオを組んでいくことが、安定的な事業推進の上では求められそうです。
なお、毎月気になっている、出国日本人数は143万人で、夏休みということもあって今年最多でしたが、2019年比では68.1%に留まっており、依然7割に回復しない状況が続いています。
これも景気と海外旅行の高額化の影響でしょうか。
2.最近1か月のインバウンド動向「観光庁関係予算概算要求」
4月からが年度はじまりと考えるとやっと今月で上期が終わるところですが、行政は次年度に向けての準備が進んでいます。
■観光庁予算「令和7年度予算概算要求」
8月27日には、観光庁から「令和7年度予算概算要求」が発表されました。
https://www.mlit.go.jp/kankocho/content/001755343.pdf
今後、官公庁内での調整を経て、12月に決定概要、翌1月に予算概要が発表されるのが例年の流れとなっています。
要求通りに通るということはこれまでを見るとありませんが、どのような使途を観光庁が考えているかを知ることで、次年度の検討に活かしていける情報になっております。
3.羅針盤からのお知らせ「冠婚葬祭向け礼装着物レンタルの取扱い店舗拡大・各事業部での情報発信の取組 ほか」
羅針盤からこの1か月のプレスリリース等を共有させていただきます!
これまでもプレスリリースを出す中で、取材から協業まで様々な問い合わせを頂き、新しい縁をいただいております。
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■冠婚葬祭向け礼装着物レンタルの取扱いを東京と大阪、金沢に加え、今回フォーマルシーンの着物の要望が多くあった京都2店舗と埼玉でサービス提供を開始し、全国7店舗へサービスエリアを拡大します。
きものレンタルwargoでは、2024年8月26日より、冠婚葬祭向けの礼装着物レンタルサービスを全国7店舗に拡大いたしました。これまでの東京・大阪・金沢の3都市に加え、お客様のご要望にお応えし新たに京都2店舗と埼玉(川越)でのサービス提供を開始しました。これにより、関東でお着物の下見を行い、関西でお着付けをするなど、異なる地域でのご利用も可能となります。結婚式や七五三、卒業式など、大切なイベントにふさわしいお着物を幅広く取り揃えておりますので、ぜひご利用くださいませ。
【きものレンタル wargo×Living Auberge】七五三・成人式・卒業式などの特別な一日に和装でパーティーを楽しむパッケージプラン開始
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000020.000126792.html
■羅針盤ではインバウンド領域において多事業を展開しておりますが、各事業でのノウハウで日本の観光の活性化に寄与するべく情報発信にも取り組んでいます。お時間ある際に是非ご覧ください。
【宿泊管理事業】インバウンドに”選ばれる”民泊・ホテルを運営するヒント
【地域プロデュース事業】今さら聞けない観光地経営と観光地域づくり法人(DMO)
【地域プロデュース事業】地方の観光資源を海外OTAで最大限に活用する方法
【ガイドコミュニティ事業】通訳ガイドにも活かせる心理学テクニック12選
4.夏に世界の旅行者はどこに行っているのか
冒頭に記載した通り、8月の訪日外客数は293万人で、7月比で約10%減という状況でした。
世界的に夏休みで人が増えそうなものなのに、意外と日本が選ばれていないという現状があります。
トリップアドバイザーが5月に発表した、世界6か国での夏の旅行動向調査では、日本はTOP10に1都市も入っていませんでした。
夏の人気観光地TOP10
ソウル(韓国)
ホノルル(アメリカ)
バンコク(タイ)
パリ(フランス)
シンガポール
ロンドン(イギリス)
ダナン(ベトナム)
ロサンゼルス(アメリカ)
ウブド(インドネシア)
香港
出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000626.000001853.html
気になって他のサイトも調べていましたが、日本の都市は載っておらずでした。
世界の旅行者は、こうしたランキングの上位のところに集まっているのかもしれません。
Where to travel in August(ナショナルジオグラフィック)
Where to go on holiday in August: 27 top destinations(コンデナストトラベラー)
日本はJNTO等のプロモーションの結果、旅行の目的地として取り上げられる機会は確実に増えてきましたが、夏の旅行先としての取組はまだ進んでいないようです。インバウンドは繁閑差をなくすということが旅行業界的には大きな意味を持っていることを考えると、夏は日本人で賑わっているからあえて力を入れなくてもよいという考え方もあるのかもしれません。
酷暑が進むと、避暑地に今後国内外の人気が集まってくるようにも感じています。
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本日も読んでいただきありがとうございました!
再来週は、San Diegoで行われるARIVALというタビナカの国際会議に情報収集のため参加予定でいます。
現地に行かれる方がいらっしゃいましたら是非お会いしましょう。
季節の変わり目にはなりますが、くれぐれもご自愛ください。
佐々木文人
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