稲盛和夫と日本史に親しんだ7-8月

本・音楽・映画

この夏は、資格試験の勉強もあり、日本史の本を読んだりしていました。

でも、その前後に、今更ながらに稲盛和夫さんの本を読んで、とてもいい刺激をもらいました。

 

以前にアメーバ経営の本は読んだことはあったし、
もちろん名前は知っていたのですが、どういう人なのかってことを存じ上げていませんでした。

でも、メンバーが増える中で、
自分が担当者(プレイヤー)じゃなく、リーダー(マネジメント)の役割を担っていかなくてはという中で、
Amazonで「経営者とは」と検索している自分がいました。

そして、ドンピシャで出てきたのが「経営者とは」。

この本の特徴は、稲盛さんの視点ですべて書かれているのではなく、
門下生として稲盛さんを慕う人の視点でも書かれているということ。
そうした経営者の実際の過程が書かれているのでとても理解しやすく引き込まれました。

 

とてもしっくりくる。
でもこのしっくり感は年配の人ほどしっくりくるけど、
最近の若い人にはピンとこない部分もあるかもと感じました。

残業問題が叫ばれ、いいようにワークライフバランスが捉えられている中で、
この思想はどういう形で落ちていくのだろうか、と。

個人的にはこの本読んで、
「そうですよね!バリバリ頑張ります!」という人と一緒に働きたいと思います。

ただ、最近は、電通の問題以降、多くの会社でバリバリ働けない状況ができつつある中で、
そんなこと思っていること自体が時代遅れの人なのかな、と思う部分もあり、
この稲盛的経営がどういう形に着地していくのかとても興味があります。

バリバリ働いて、成果をガンガン残していく人。
バリバリ働かないけど、そこそこ成果を残せる人。
バリバリ働かないと、成果をそこそこ残せない人。
バリバリ働かなくて、成果をそこまで残せない人。

ものすごくエイヤーでいくと、2 : 1 : 5 : 2くらいの割合かなと思ったりします。
個人的にもこの50%の中にいたかなと思ってます。

だとすると、バリバリ働く選択肢がなくなると、
「バリバリ働かないけど、そこそこ成果を残せる人」と
「バリバリ働かなくて、成果をそこまで残せない人。」だけになります。

うーん。
個人的にはもう10年社会人経験が経過しててよかったなと思いました。

 

それにしても、
稲盛さんがこんなに崇拝されてるとは知らなかったって言うくらいの崇拝されっぷりにもびっくりしました。

宗教的においを感じるくらい人を惹きつける稲盛さんはホントすごいなと思います。

続けてベストセラーとなった本も手に取っちゃいました。

本を読んでて、本当に高潔な方だなと本当に感心しました。
すごいシンプル。だけど力強い。

基本的なことだけど、
基本的なことだけに忠実に積み重ねていくことの大切さを感じました。

合間に手に取った「考え方」は、生き方とも当たり前ですがだいぶ似た思想の本でした。

同じことも、何度も、そして、ちょっと違った角度から見ることで、
また理解が促進され、とても参考になりました。

ただ、「ファンがいる人はどんな本出しても売れる」ということを前提に、
多くの出版会社がアプローチをした結果なんだろうなと感じたりしました。

なんでっていうと、
結構片面全面で稲盛さんの写真のためにスペースを使われていたりして、
そこに何だか違和感を感じたからでした。

他の本はまだ手に取ってないけど、「生き方」と「経営者とは」おススメです。

 

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ちなみに冒頭に戻ると、久しぶりに山川出版の本を手に取っちゃいました。

もうデザインからして懐かしい。
日本史選択してなかったけど、世界史のデザインと一緒。

日本史の勉強をあらためてしようと思ったのは、中学校受験以来だけど、
今改めて読むと、点が線に、そして、面になっていく感じが面白かったです。

あの頃は、町田近辺に生息していて、「丸の内も京都も遠いどこか」でしたが、
今思うと、「あぁーあそこが有名な○○だったんだ!だから、京都に△△があるんだ」という風に、
あ、歴史って面白いかもと思えたのでした。

ちなみに図説も買いました。

勉強しようと思ってもなかなかしないから、
もう試験に申し込んで否が応でも勉強しなくちゃいけないっていう状況は、
なかなか貴重なんだなと感じました。

試験に受かるかどうかより、
その勉強しようって思うことが試験の価値かもしれません。

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