人財育成の場に本当に必要なのは○○かもしれない

観光雑感
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観光に携わるようになってから、企業経営に携わるようになってから、
本当に「人財育成」を四六時中考えるようになりました

自然と、他の人と会った時も人財育成について話すことはあるのですが、
最近、いくつかの組織について話を聞く中で、大事な気付きを得ました

昔感じたことと繋がって、点が線になった感覚でいます

『育成カリキュラム』を考えがちな人財育成

「さぁ、人を育成しよう」と考えると、
どういうテーマが求められるか、
どういうスキルを伸ばす必要があるか、
何をすればスキルを伸ばせるか、ということを考えていました

「この研修は良かった」
「この研修をもっとこうしたほうがいいんじゃないか」
「こういうワークショップをやると効果的なんじゃないか」

ついつい直接的に考えられる、カリキュラムに目が行きがちでした

結果、効果ある育成に繋げられず、何とも言えないジレンマを感じることが多々ありました

  • こちらが必要だと感じているスキルと、受講者側が興味のあるテーマにずれがある
  • 単発の研修では身に付かず、OJTやコンバット的な継続トレーニングが必要だが、費用・時間的に現実的でない

もっとこれを受けてくれたらよくなるのに、どうして受けてくれないのだろう
普段から、いいフィードバックを受けられれば、もっと伸びるはずなのに…

悶々とする気持ちを抱えていました

直接関わらない時間にどうモチベを保たせさせるかの大切さ

先日、既に評判の高い育成組織を持たれている方にインタビューさせていただいた際に、
「いい人財を育てるためには、募集倍率をあげて、いい人が集まる環境を作っている」という
話を聞きました

あー、それはそうだよな、、、
無理に伸ばそうとすること自体が、無茶な試合を挑んでただけかもしれない

新しい視野を持たせてもらえた瞬間でした

「直接的な講座で、短期間に、能力を伸ばせるかというと、限界があると認識している。
なら、最初からある程度の能力の人を集めることに力を置く必要があると感じている」

見ようによっては、育成自体を放棄して、いい人財だけを採用して、
あたかも自分たちが育てたように見せているように感じる人もいるかもしれません

でも、その組織に入りたいがために、その人が努力をして勉強し、
また、組織に入ってからも、他の人に負けないよう講座以外の時間を研鑽に充てるのだとすると、
カリキュラム自体で短期的に育たなくても、それもその組織の「育成力」だと思うのです

その視点を持ててなかった!

でも振り返ると、元々その感覚を最初に持ったのは、大学受験の時のことでした

最近だと、林先生が有名になりましたが、某有名進学塾のCMを見たことがありますでしょうか?
カラフルなシャツを着ていたり、ロン毛にサングラスだったり、、、
見た目が全てではないとは言うものの、カリスマ塾講師って変わった人が多いんです。
これ、結構昔からずっとその印象です(すみません)

高校3年生の時、河合塾に通っていたのですが、トップクラスの講師が教え方がうまいのか、、、
と言われると、よくわかりませんでした。

ただ、その時の講師が、「大学に合格したらこんなにバラ色の人生待ってるぞ」的な話をしていて、
カリスマ講師って教え方がうまいことより、学生を乗せることがうまいのかもしれない、
と感じたことは鮮明に覚えています。

しかも、「ハイパー○○クラス」という一定の成績を収めないと入れないクラスが設定されていたり、
そこに行くと、周りが皆頭良さそうに勉強していたり、、、

塾も、人財育成と同じか、と点が線に繋がりました

人財育成と言っても、直接かかわる時間とか変わらない時間を見ると、
多くのケース、直接かかわらない時間の方が大部分を占めます

その時間の使い方に影響を及ぼすことが、有意義な人財育成に繋がります

ある時間を見るのではなく、ない時間に着目すること
個人的には、発想の転換でした

必要なのは一定のハードル・研鑽できる仲間・モチベーションアップ

では、どのようにしたら、直接かかわらない時間に影響を及ぼすことができるのか

現時点で思い浮かんでいることは3つあります

第一に、一定のハードルを設けることで、研鑽の意識を醸成する

「Googleに入りたい!」
「プロ野球選手になりたい!」

そう思ったら、日ごろから、どうやったら一員になれるかを考え、努力をします

大企業で働きたいからって就活塾に通う人も増えているようです
就活塾に通って学ぶだけではなく、日ごろから色々勉強するようにもなるでしょう

もちろんGoogleや巨人軍のように強力なブランディングを獲得することがゆくゆくは理想です

でも、強力なブランディングがなくても待遇を良くすることで、多くの人の興味を惹くことはできます
カリスマ講師の授業が受けられる、所属している人だけの特典がある、等です。
あのゴールドマンサックスも、昔はより高給で人財獲得に動いていたと聞きました

生命保険業界にはMDRTという会社横断の組織がありますが、
Million Dollars Round Tableの名前の通り、
収保1億円以上(100万ドル:年収で1千万円以上)を達成した人のみが所属できる組織です

MDRTの一員に慣れることもブランドですが、そういう組織を創ることで、
なるために努力をすること、が大事なポイントだと感じています

通訳案内士をはじめ、資格の試験とかもストレッチをするいい機会です

外資系の「Up or Out(昇進か首か)」の文化も、緊張感ある日々に繋がっていました

自発的に向かわせる仕組み、ハードルを越えた先にある達成感は重要だな、と感じています

次に、研鑽できる仲間を持つ

また、先日読んだ本の中で『クリリン効果』という言葉が出てきて言い得て妙だな、と思いました。
(※『僕は君の「熱」に投資しよう』佐俣アンリ著)

トップ集団の中にいるだけで、成績はいまいちでも世間的には「そこそこな優秀な人」になれる…と。クリリンは、サイヤ人と一緒にいたから、最強の地球人になれたことに由来します

これ、本当にそうだと思うんですよ

周りの人が優秀だと、勝手に焦る、そして、頑張る

マッキンゼーマフィア、Xoogler(Googleの卒業生組織)、リクルート出身者のネットワークなど、
一度所属しただけで常に競い合う仲間がいる環境ってやはり成長に大きな効果があるんだと感じます

座学で教わることより、席を並べてライバルの熱感を体感し、
ワークショップでそのすごさを痛感することも、
自身の「普通」レベルを引き上げ、直接かかわらない時間へのもの凄く大きな刺激です

3つ目は、モチベーションアップする環境を創る

一定のハードルを越える達成感・研鑽できる仲間に通じますが、
モチベーションをアップする環境を創ることも大事だなと感じています

飴と鞭の、飴を用意してあげること。
明るい未来を見せてあげること。

「巨人軍は紳士たれ」もそうですが、「○○に恥じない行動をしよう」と感じさせる
誇りを感じられる組織にすること。

様々な工夫を考えることが出来そうです

カリキュラムを組むなら継続性ある教育を文化にする

直接かかわらない時間に注力することが、凄い大事なんじゃないかと思ったのですが、
敢えて、直接かかわる時間に注目するなら、意味あるのは2つかと思ってます

OJTやコンバット的な継続トレーニング

研修やワークショップを単発で意味あるものにするためには
その時間を通じ、モチベーションに働きかけること、かと思います

ただ、大事なのは、モチベーションに働きかけた結果、「行動変容」に繋がることですが、
正直、単発の研修やワークショップでは、効果が出づらいのも正直なところです

「行動変容」に繋げるためにはOJTで日頃からフィードバックし定着化させていくか、
コンバットトレーニングのように大量のアウトプットに良質のフィードバックを伝え、
行動を矯正していくことかと感じています

目指すべきは、当然の選択肢になること

もう少しマクロ的に考えると、「行くことが当然」になると強いな、と思ってます

大学自体も、特に深く考えることもなく、通う人も増えてきました
高校なんて、義務教育ではありませんが、もっと多くの人が通います

それによって、日本の学力は、あがったんだと思うのです

大学受験のときって、塾いかずに、成功する人もいますが、多くの人は当然のように塾に行きます
中学受験で言えば、昔は日能研・四ツ谷大塚が有名でしたが、
最近はSAPIXの一強となり多くの人がSAPIXに通ってます

行くのが普通、となると、結果的に研鑽できる仲間も出来て、
成長に繋がってくるんだなと感じました

ちなみに余談ですが、SAPIXが強くなったことについて、最近ある人に話を聞いたら、
「とにかく書かせるカリキュラムだった」と聞きました

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これをどう通訳ガイド団体JapanWonderGuideやノットワールドに反映させていくか

個人的なこれからのチャレンジです

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