「子どもは3人以上を」発言ニュースに感じた違和感

先週、某国会議員の発言が、ニュースやネットで流されていました。

派閥会合での発言が問題になったようでした。

「私は結婚式では『ぜひとも3人以上、子供を産み育ててほしい』という話をする。」

 

このニュースを見て、正直なところ、なんなんだろうなーこの世の中は、と感じました。

こういうことを書くこと自体、批判を受ける対象なのかもしれないですが、
自分の感じた違和感の整理のために、感じたことを書きたいと思います。

 

許容度・寛容度の下がってきている社会

このニュースを見たときの感想は、
「あぁやっぱこういうのってメディアや世間に叩かれるんだな」っていう
どこか一歩引いたさめた思いでした。

誤解を恐れずに言えば、個人的には何が問題かはよくわからないのです。
補足すると、問題だと言われる世の中は認識しているのですが、別にいいじゃんねぇと思う自分もいます。
これが、炎上しちゃうんだ、と。

 

っていうか、
「早く結婚しろ」とか、「若いうちに子どもはたくさん作ったほうがいい」なんて、
政治家の方じゃなくても、親戚のおじさんでもそう言う人はそこそこいそうですし、
親戚でもなく、男性でもなく、近所のおばさんだってそう言うおせっかいな方っています。

いません?

そりゃ、言われて、
「なんだよ図々しいな」「結婚したくてもできないんだよ、彼女もいねぇし」
「子ども欲しくて頑張ってるけど・・・」って思うことはあります。

でも、「まぁそうだよなぁ、うんうん、わかるけど流そう」、
「ちょっとうるさいんだよなぁあの人、いい人なんだけど。」
「そこまで言うんだったら、まず誰かを紹介してくれよ」っていう感じで、
受け止めてきたのがこれまでだったと思うんです。

発言の関係性にもよりますが、その程度でいい問題だと思うんです。

しかも、それに背中を押されて幸せになれた人もいるでしょう。

 

それを、「気分を害する人が少しでもいるんだから気を使うべきだ」と正論をかざし、
人を口撃する風潮には、いかがなものかなと感じてしまいます。

マナーやハラスメントに過度に敏感になりすぎると、
正直、何も喋ることができなくなる。
少なくとも腹を割った議論はできなくなる。

もちろん程度の問題はあります。
某次官のように「胸触ってもいい?」はパワハラ・セクハラ両面でアウトだと思います。

でも、最近は、SNSの普及等もあってか社会の寛容度・許容度が急劇に下がっています。
「あるべき」に寄せられ、考えが画一化していく。

過度に敏感になる弊害の大きさにも目を向けて、
バランスを取りに行く風潮が出てきてもいいのではと感じてしまいます。

 

もっと人と向かい合って分かり合える環境を

「結婚はまだか?」「子どもは?」は「セクハラだ」と
「セクハラ」問題が登場した頃から例としてあげられますが、杓子定規に当てはめるものなのでしょうか。

新郎新婦が「本当に嫌だって感じました」って言って問題になるならまだわかる。
でも、言われた本人がどう捉えたかわからなくても、その発言だけで問題になっている今回のニュース。

結婚式の場でしょう?
もうなんか極端に進んでいくと、
夫婦間でも「子ども作ろっか?」ってコミュニケーションがタブーになる世の中が来てしまいそうです。

「こういう発言は気分を害する人がいるかもしれないからやめましょう」が浸透し、
コミュニケーションをとるときに萎縮してしまう世界は、
傷つく人は減るかもしれないけど、
分かり合える人がものすごく減ってしまう世の中なんだと思います。

それって幸せなんでしょうか。

相手の気を害しない「忖度」は日本で求められているスキルなんだと思うけど、
もっとコミュニケーションを交わし改善していける文化を目指したいなと思うのです。

 

「子育て」について言えば、記事を読むと、
「子どもを産み育てるのは女性だ」という前提を匂わせ批判した書き方をしている会社もありましたが、
綺麗事を言えば、子どもを産み育てるのは、女性ではなく、夫婦の問題であり、
また、核家族化が進む中では、親族はもちろん、友人・会社・社会のコミュニティを含めた課題です。

結婚式に参加してくれた人は、
一緒に自分の子どもを見守っていてくれる方々だと個人的には勝手に思ってます。

実際、子どもがいて、ちょっと体温が上がると、保育園からお呼びがかかる。
こんな時には会社で働く仲間の理解は不可欠です。権利を主張して行使するものでもありません。
そんな仲間との信頼関係は一朝一夕で築けるものでもなく、
日頃からのちょっと踏み込んだコミュニケーションの積み重ねだと思うんです。

会社を経営する立場としても、
「1年後くらいには子ども作ろうと思ってるんですよね」って情報がわかってれば、
人員面や制度面で十分に体制を整えることができて、
みんなが快適に暮らしていくことができる。

一緒に働く仲間でも同じです。
最近は同僚も直前まで、結婚や出産を聞かされないケースが増えています。
突然産休に入られて代替人員もこず「おめでたいんだけどね・・・」と感じる人も多いのでは。

ワーク・ライフ・バランスが浸透し、ワークとライフを分ける人も増えているけど、
切り分ければ切り分けるほど、疎遠になり、消耗している感すらあります。

個人的には、ワークとライフをミックスし、
みんなで幸せになれる文化を創っていきたいと思っています。

 

評論家になるのではなく前に進もう

その記事に寄せられたコメントを読むと、
当該部分の発言に対しては大きく二つの反応がありました。

「言いたいことはわかるけど、脇が甘い」
「政治家はそんなこと言う前に、環境を作れ」

前者に対しては、脇が甘いよね、ではなく、
いいじゃんそういう発言してっていう空気を出していきたい。

言いたいことわかるのに、
政治家だからその発言をしちゃいけない雰囲気って、なんだかなぁって思うのです。

後者に対しては、政治家に期待するのではなく、
もっと自責の念を持っていきたい。

ぶっちゃけ、自分が生まれた頃や、両親が生まれた頃より、
よっぽど恵まれた環境にいると思うんです。

何を国に求めているのか。
国に求めれば求めるほど、
中間で抜かれて取り分が減るということに気付いていないのではと感じてしまいます。
富の再分配機能は最小限でいい。

 

まったくの余談ですが、
子どもを3人はつくらないと日本は将来なくなるんだなぁというのは、
小学校の社会で出生率を勉強したときに感じて、
個人的には、日本の将来のためにも(、子ども同士の楽しさのためにも)、
「子ども3人は欲しいなぁ」と思ってきました。

3人はつくらないと日本の人口が減っていくのは周知の事実。

日本の将来のこと考えて、
結婚する人に、3人は子ども作ってくれるといいなぁって言っちゃダメなのか。

有効な少子化対策もたてられておらず、
また、実際、出生率を2.1に戻していくって相当ハードル高い中で、
少子高齢化社会の行く末のビジョンも示せていない与党の幹事長や大臣が、
「非常に残念だ」と発言者を批判した状況が非常に残念でした。

 

子育てが大変なのは事実かもだけど、だからって、大変だ、大変だ、って言ってたって始まらない。
そんなこと言われている中でこそ、子育てなんかしたくない。

「子ども3人とかいるといいよね!
僕も(私も)もう一人くらい頑張っちゃいたいな、あと10歳若かったらな、ウンウン」
っていうくらい、子育てハッピーだよねオーラを出してほしかったです。

 

 

何はともあれ、今の世の中からすると、
デリカシーないな、とあえて思われるデリカシーさを持って進んでいきたいなと思ったのでした。

 

P.S.
2人の子育てでも頼りきりな妻には相当な負担をかけてるなとは日々感じるところです。
3人ってなると国の環境がどうこうより、
もっと短時間で稼いで浮いた時間で妻の負担を下げてあげることなんだろうなと感じています。

そんな思いとは裏腹に2歳児に「パパは来ないで」と言われることが増え、母の偉大さを実感。
6人育ててた婆ちゃんとか想像もつかない。

Happy belated Mother’s day!

花買い忘れたけど、いつも、ありがとう。を妻に。

妻の負担を下げる前に、娘にもうちょっと寄ってこられる存在になれますように。

 

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日系損保、外資系コンサルティングファームを経て、2012年、結婚を機に夫婦で365日世界一周。その後、日本と世界をつないで楽しい世の中を創れないかと観光で起業。日々試行錯誤中。趣味は旅行と食べ歩き。世の中にちゃんと付加価値をうみだしていきたい。ワクワクする世界を創っていきましょう。

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