はて、政治家って何が出来るんだろう
今の政治家ってどんなこと考えてるんだろう
そんなことを思って手にとった
この本が書かれたのは今から16年も前の1993年
古典ともいえず中途半端な古さではあるが、
なまじ最近の得体の知れない本よりは、
ベストセラーになったというこの本を選んだ
ベストセラーになるからにはそれなりの理由がある(=良書)
当然書かれていることは時代の変化を感じる
でも16年間経った今も抱えている課題はあまり変化していない
だからどういった課題にどういった政治の介入が出来るのかという点では、
とてもわかりやすくイメージを持つことができた
また、16年の中で実行されてきた政策もあり、
そうした振り返りという面でも面白かった
結局は「ヒト・モノ・カネのリソースをどう配分するか」ということになる
本の中で消費税の引き上げ等一部財源拠出の根拠が書かれてはいたが、
多くは税源が不明瞭なまま支援すべきという話にとどまっており、
まぁそうだよね、という内容ながら実現にはすぐ結びつかない気もした
(当時は消費税3%・・・)
実際、今の政府も公約を実行した上で予算を押さえることが、
相当難しそうな状況に置かれている
新しいことを始めるにしても、古いことを随時見直さないと、はじまらない
民主党がどう政治を進めていくかは非常に気になる
何はともあれ、印象に残ったのは、この一節
「『日本人にはなりたくない』と海外から思われている」
自分が見聞きした話ではないから鵜呑みにするつもりはないが、
もし本当にそう思われているなら残念なことだ
(この16年で改善したとは思えないし)
・日本人が日本のことを良く知り誇りを持つこと
・海外の人が日本に対して憧れを持つこと
そうした世の中を創っていけたら楽しいだろうな
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