「イチローズモルト」って知ってますか?
去年、仕事で会った海外の旅行代理店の人に、「普通の観光じゃない旅を売りたいんだよね。ウィスキーなら、山崎じゃなくて、イチローズモルトを訪ねる、みたいな。」と言われました。
きょとんとしていると、「イチローってベースボールのイチローじゃないからな、ははっ。」って嘲笑されてしまいました。その後、ANAの機内番組で再会を果たしたわけですが・・・
イチローズモルトって、ウィスキーの銘柄です。
話題性から、山崎や白州、NIKKAの方が知名度は高いですが、
一部のウィスキー愛好家の外国人の間ではとても有名なようです。
そんなウィスキーをたまたま年末に商店街の酒屋で見つけてしまい、手にしました。
いつ開けようかと思いながら、年を越しました。
せっかくなのでと3が日最後に事務所で映画見ながら開けることにしました。
プロジェクターでホワイトボードに映し出した映画は、ロストイントランスレーション。
訪日客の中でも、これを見て日本に来る人も多いようです。
これに影響されて、
渋谷行ったり、歌舞伎町行ったり、パークハイアットのバーに行ったり。
自分が、ピピ島行く前にザ・ビーチ見たけど、同じようなもんでしょうね。
これ見ると、この寿司屋どこだろうな、とか気になるし、
この寺社どこだろう、とか思って、行ってみたくなります。
サービスの基本は、自分の伝えたいことを押し売るのではなく、
相手の興味あることに、応えてあげることだと思ってます。
そんなこんな、外国人が触れているものを知ることから始めたわけですが、
今年一年も、旅行者目線で感動するツアーの提供を目指していきます!
ウィスキー愛好家の外国人に人気なイチローズモルトとは?
イチローズモルトとは、肥土伊知郎(あくといちろう)氏が創るウィスキーです。
伊知郎さんが創るウィスキーだから、イチローズモルト。
わかりやすいですね。
元々は彼の祖父が東亜酒造を起こし、羽生蒸溜所を運営していたようですが、
父の代に経営が悪化し、他の酒造メーカーに売却されてしまったようです。
そんな状況下、
肥土伊知郎氏は羽生蒸溜所で作られたウィスキーの原酒の受け入れ先を探し、
なんとか福島県の「笹の川酒造」の援助を得て、保管に成功したとのこと。
2004年、肥土伊知郎氏が「ベンチャーウイスキー」を設立し、
翌2005年には、原酒を元にイチローズモルトの商品化に成功します。
肥土氏はウィスキーの本場スコットランドにも視察に行き、ウィスキー造りを学びながら、
地道な調査等努力を重ね、自前の蒸留所を立ち上げる準備を進め、2007年に秩父蒸溜所が完成します。
スコットランドのメーカから製造設備を直接輸入したり、
発酵槽には、日本古来の木材であるミズナラを採用し北海道に買い付けに行ったりと、
こだわりぬいた最高級のウイスキーを造りあげるました。
結果、「ウィスキーマガジン」や「ワールド・ウィスキー・アワード」で数々の賞を受賞し、
世界のウィスキー愛好家に知られるようになったのだとか。
ウィスキーって、12年ものとか、25年ものとか言われるけど、
2032年に、秩父蒸溜所が出来てからの25年ものとか飲んでみたいなー。
訪日客が影響されるロストイントランスレーションとは?
ロストイントランスレーションとは、日本を舞台にした映画で、
2004年にはアカデミー脚本賞を受賞し、有名になった映画です。
400万ドルと少なめな予算と27日間で撮影されたこの作品は4400万ドルの米興収成功をおさめ、2003年の多くの米映画賞を総なめにした。2004年のアカデミー賞では、主要4部門の作品賞 監督賞 主演男優賞 オリジナル脚本賞にノミネートされアカデミー脚本賞を受賞(wikipedia)
ストーリーが面白いかっていうのは個人的にはさておき、
「おーここでロケしたんだぁ」っていう楽しんでみる気持ちと、
「相互理解の難しさを表現する場として日本が描かれている」ことに対する、
複雑な気持ちもありました。
でも一つだけ間違いなく言えるのは、
確かにここで取り上げられたロケ地には行ってみたくなる!
機会があれば、パークハイアットのバーにも、行ってみたいです。
ちなみに、主人公の日本訪問の目的は、サントリー響のCM撮影。
見ながら飲んだのは、イチローズモルトだったけど、ウィスキーつながりってことで。
響ももっと売れるだろうなー。
「ウィスキータイム」
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