「めろんさんと・・・」
子どもができて、自分の意識の中では初めて絵本というものに触れた。
何がいい絵本なのか、というのは、ぱっと見分からない。
だけど、なぜか理由もわからないままに子どもの興味を惹きつける絵本というのがあり、その無意識の意識を考えている絵本作家さんってホントすごいなと思う。
いくつか、子どもが好きな絵本はあるのだけど、この本の秀逸さは群を抜いている。
もう、パパ、メロメロです。
でも、最初見た時の感想は、「なんだこの絵本」だった。
有名らしいけど知らなかったし、自分じゃきっと選ばなかった。でも、人からもらって巡り合えた。
絵本の名前は「だるまさんが」
こう言ってはなんだけど、表紙の絵も、なんていうか不思議なだるまが描かれている。
しばらくして、妻がシリーズの2冊の本を追加購入していた。
「この本すごいんだって」
・・・
何がすごいか。
それは、絵本の内容が子どもが学習し、行動に現れることだった。
「だるまさんが」以外に、「だるまさんの」と「だるまさんと」が届いた。
「だるまさんの・・・」
・・・
「て」
・・・という、何気ないというか、何もない言葉と絵が書かれた絵本だ。
何が面白いんだろう。そう自分は感じてしまっていたが、子どもは違う。
「て」!と言いながら、自分の手を、絵本に重ねる。
「め」といえば、目を指すし、「は」といえば、歯を指す。
そんな1歳児。
すごいね、お前は天才だ。
そして、絵本作家さんも天才!
ちょっと前に炎上していたキングコング西野さんのブログ「お金の奴隷解放宣言。」を、
違った角度からも見れた感じがした。
彼が言う「お金は信用を数値化したもの」「恩で回る人生もあるんじゃないか」という価値観への共感もあった。
それと同時に、絵本には、単に読む・見るだけじゃなく、遊ぶっていう価値もあるから、
ネットで無料公開したとしても、現物が欲しくなる、そんなことを最初から分かっていたんじゃないかなって。
無意識の意識を考える。
ホントすごい。
冒頭の「めろんさんと・・・」。その続き何が来るかわかります?
これです。「ぎゅっ」
当初は、なんだ、この流れは。なんだ、この絵はって感じだった。正直。
でも。
笑顔で、娘がハグしてくれました。
あー幸せ。
そして、大人の先入観は捨てないとな、って思いました。
P.S.
おススメで行くと、やっぱハグされたいので「だるまさんと」が一押し。
ほとんど「だるまさん」出てこないけど、それもまた絶妙なんだろうなー。
コメント