「保活」のブログ見てたよ~、という声をちょいちょいいただくので、
中途半端にせず、いったん最後のブログを書いておこうと思います。
「保活」なるものを始めて1年が経ち、4月同時入園が出来ないという詰めの甘さはあったけど、
最終的には、運よく空きが出て、5月には無事、2人が同じ保育園に入りました。
姉が姉妹愛をバンバンに見せびらかせてます。微笑ましい。
詰めの甘さは納得できない部分だし、2カ月連続の慣らし保育で、
家庭面での負担も、会社の経営上もリソースを割かれたことはもったいないの一言です。
ただ、保活保活ってメディアは騒ぐし、大変だ大変だっていうけど、
大変っていうほど出来ることは少なく、打てる選択肢は限られていて、
あとは、投資をして確率を上げるかどうかのシンプルな選考なんだなと感じました。
ほとんど育児は妻任せのなか、保活だけ担当してた身として、まだ記憶があるうちに整理しておきます。
- 東京都中央区の話にはなりますが、普遍的に参考になる部分もあるかと思ってます
- 戦略の基本は「差別化」であり、みんながこれをやると意味はなくなっちゃいますが、「みんながこれを読むわけではない」「読んで分かるのと実際に動くのは違う」「中には入りたくないけど申し込む人もいる」から意味はなくならないはずです
保活は情報と役所への徹底した確認(自省)が勝負です。
保活のゴールを決める:戦略策定
「認可保育園の内定をもらうコト」が当たり前のゴールのようになりつつありますが、
改めてまずは、どこを目指しているのかを確認しましょう。
何のために、保育園に入れるのか。
バリバリ働きたいのか、そこそこ働きたいのか、子どもの社会性を養うためか。
いつの時期を目指して、保育園等に入れたいのか。
0歳の4月入園か、1歳の4月入園かそれともそれ以外の時期か。
何を優先順位に置くか。
とにかく安く早くから預けられることか、教育理念があっているところか、
子どもに雰囲気があっていそうなところか。
いくらくらいの予算で考えているか。
それを実現する手段も、認可保育園・認証保育園・無認可保育園・・・と様々です。
認可保育園であれば、時期は0歳の4月入園か、1歳の4月入園にほぼ限られます。
あとは、他の目的に応じて、下見等をどのくらい組むかが変わってきます。
経済的に認可保育園希望でしたが、
出遅れていたこともあったため、合うところを選ぶというより、
とにかく早く入れるところを優先して考えていました。
「2人の子(1人は途中で生まれたけど。)を同じ認可保育園に入れること」
これが目標でした。
落ちたら、認可外でもしょうがないよね、と1人の時は思えてましたが、
さすがに2人になると経済的にだいぶ重いなぁというのはありました。
周りには、「ヨコミネ式に入れるんだ」という方針の家族もいました。
何も認可保育園がすべてのゴールではありません。
(安すぎるから魅力的ではあるのですが。)
勝つ方法を知る:戦術立案
目標さえ決まれば、あとはどうすればいいかを決めるだけです。
「保育園落ちた日本死ね」といった人が、どんな保活をしていたか知らないので、
その人を責める気はありませんが、世論には一つ言いたい。
待機児童問題は明日すぐには解消しない。
そうである限り、入れる人と入れない人は出てくる。
政治への無関心が問題になっていますが、
当事者になって関心を持ち始めてから、制度に不満を言ったってしょうがないわけです。
認可保育園が優遇され過ぎていて、不平等感がありすぎるのは問題ですが、
現状には腹をくくって、選別されるルールがどうなっているかに目を向けましょう。
そのルールは大抵の場合公表されていて、
頑張れば、限りなく確率を上げていくことは可能です。
中央区の場合、昨年度の「最低内定点数は40点」と公表されていました。
40点は一般の共働き夫婦が何もしない場合の点数です。
この40点の中で受かった人と落ちた人がいたという話。
1点でも上乗せできれば、園を選ばなければ、内定できたことになります。
何もしなくて落ちた人が、
何もしなくて受かった人を見て羨ましがり、
何かをして受かった人を見て妬んだりする前に、
その時何ができたのかを考える方が大事です。
何もしなくて落ちたのは当たり前。しょうがない。
宝くじを買って祈ってただけのようなものだから。
他責(日本の政府のせい)にするのではなく、
自責(自分が何ができるのか)でいきましょう。
それに、自分でできる限りの事をやった人は、
意外と、思い通りにならなくても現実を受け止めて前に進みます。
東京都中央区の場合、1歳の4月を逃すと、
可能性は、認可外保育園に入れて+3を狙うということと、
第二子を出産し+1するということの2つが取り得る打ち手でした。
特に、認可外保育園をどう使うかがポイントでした。
あとは、保育園の優先順位を伝えることができるので、
立地なのか、雰囲気なのか、自身の優先順位をもとに、比較検討しておくことも必要です。
各自治体によってルールは異なりますが、
このルールをちゃんと理解しておくことが、具体的な保活の始まりです。
リターンのために、打ち手を打つ:実行
認可保育園に入れるために、
申込前に認可外保育園に通わせるというのはちょっと奇妙かもしれません。
ましてや、そんなお金ないよ!っていうかもしれません。
っていうか、そんなお金かけなくても、入れる人もいるんだし、
うちはきっと入れるはず、とか、変な自信を持ちたがっている人が多い気がします。
でも、冒頭で述べたように、待機児童問題のある地域では、絶対一定の確率で落ちるんです。
ちょっと冷静に考えてみてください。
数十万円払えば、翌年数百万円の報酬を得られるチャンスを得られます。
でも、その数十万円をけちると、数百万円の報酬を失うリスクがあるわけです。
あるいは、認可外に通わせるために100万円近いお金がかかったりします。
一見、認可外に通わせるのは高く見えますが、期待値的には、絶対割安です。
ここで、「あぁそうだな」って思って、必要経費だと割り切って投資に踏み切れるか、
「いやそうはいっても、認可外行かせなくても入れる可能性あるじゃん」って博奕に出るかが分かれ道です。
手を打てる分岐点はここしかありません。
そのうえで、保育園の優先順位付けという観点では、
下見に行って雰囲気を感じてみるというところでしょうか。
自分の場合で遅れすぎたので、入れるところと立地優先で、事前に下見はしませんでした。
石橋を叩く:確認
まぁ大丈夫だよな、と思っても大丈夫じゃない可能性があるのが保育園。
最終的には、区役所で具体的な話を伝えたうえで認識に齟齬がないかを確認することをお勧めします。
・なるべく具体的な話をして確認すること
・いつ、誰と話したのか、日付と担当者の名前を覚えておくこと
文章の解釈は、区役所次第ということで、あとで納得いかなくても後の祭りです。
申込書書くのも、どうやって書けばいいのか、担当者に確認しながら書いてもいいくらいです。
念には念を込めて。
あとは、結果をドキドキしながら待つということでしょうか。
Twitterを見ていると、ドキドキしながら待っている他の人のつぶやきを覗くことができました。
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「大変だぁ」とか、無駄に精神的に煽られたりする前に、
できることを粛々とやるのみです。
Have a nice 保活。
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