観光客の少ない京都を歩いて感じた今と未来

観光雑感

今日はお盆最終日だったが、コロナの影響で、JR東日本でMAX70%、JR東海でMAX50%の自由席乗車率だったらしい

この繁忙期に自由席で普通に座れちゃう
凄いことです

確かに今日の東京駅も空いていたし、先週訪れた京都も閑散としていました

「観光公害」から一転、「昔の京都が戻ったようでとても綺麗で快適だ」という住民の声も聞こえてきます

でも、京都の街を歩きながらいろいろ考えさせられました

確かに、今の京都は人も多くなく、
たぶんバスが満員で乗り切れないなんてこともないし、
きっと観光地も快適に散策を楽しむことが出来るでしょう

タクシーの運転手と話していて、
「カメラマンの人が『これだけ人のいない京都はめったにない』と喜んで来ている」
という話も耳にしました

秋の紅葉も、楽しむならこの秋が実はチャンスかもしれません

飲食店が大変なのは京都に限らずですが、
これはコロナが落ち着けばある程度は回復する気がしますが、
一番考えさせられたのは
「京都の美しい街並みは観光をインバウンドを抜きに維持できるのか」という論点です

大通りではなく、ちょっと中に入った道を炎天下の中30-40分歩きました

そこには、日本人が好きそうな、京都の趣ある町家もたくさんありました

で、気づいたことがあって、結構綺麗に手入れされているものの多くは、
宿泊施設として利用されているものであったということです

当たり前と言えば当たり前ですが、
商品であればメンテナンスが重要になってくるし、見た目は大事です
そして、商品価値がなくなれば、すぐに市場に出て次の利用者の手に渡り、
またそこから絶えずメンテナンスが施されていきます

一方、個人の自宅だと、メンテナンスにおいても、見た目より機能が重視されがちです
住人の高齢化に伴い、改修は徐々に行き届かなくなります
もし住人が高齢に伴い施設に入ったとしても、
想いの詰まった家はすぐに不動産市場には出てこず、
家のダメージは積み重なり、その後のメンテナンス費用も嵩んでしまいます

宿泊施設を始める人の中には、古民家を改装するコストとリスクを踏まえた結果、
古民家風新築宿泊施設をつくる人をちらほら見かけました

インバウンドは「観光公害」だったかもしれないけど、
街を魅力的に保つために必要な役割を果たしていたんだなと感じますし、
今後、観光が戻らないと、街は徐々に面白さを失っていくのかもと感じました

面白い街を維持し続けること

光を観る観光の大事な役割なんだと思います

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