僕が外資系コンサルティングファームに採用された理由

仕事論

2008年11月、今から10年前、僕は初めての転職をした。

2008年12月、僕を採用してくれた採用責任者が退職することになった。

おぉ、まじか。。。
急いで、僕は、なんで僕を採用してくれたのかを直接本人に聞きに行った。

社会人4年目の転職。
日系大企業から外資系コンサルティング会社へ。

当時もよく転職できたね、と言われたが、
今でも、自分でも、「いやー自分はついてたなー」としか思っていない。

なんどか、人生で躓くこともあったけども、
結果オーライ、結果的に、人生についているんだと思う。

これまでの人生でついてるなーと思ったのは、受験とかいろいろあるけど、
一番は、地元の商店街の福引でガラガラを回して、一度に特賞3万円と1等1万円を引き当てた時。
なぜか兄が横から出てきて、代理人交渉の結果、家族4人で4等分という結論に至った。
台風接近のニュースがあっても、晴れろ!と思ったら、雨がやんだ時もあった。

話が脱線したけど、基本、流れに身をまかせ、運でやってきたので、
次男としてそこそこ何でもできるけど、特に何もできない人だった。

 

新卒での就職活動は惨敗もいいところ。

「商社に行きたいです」と言って、銀行に落とされるのは当たり前だけど、
商社にも落とされてしまって目も当てられなかった。

変に馬鹿正直なのに、何もできない人だったからしょうがない。

そんな何もできなかった自分は、
4年後に、新卒の時に筆記で落とされた会社に転職することになった。
ちなみに、その会社には新卒2年目の時にも面接で一度落とされてるのだけども。

その会社を3回も受けて、物凄い行きたかった感も出ているけど、
そこまでその会社のことを知っているわけでもなかった。
ただ「なんとなくその会社とならはまる気がした」そんな直感だった。

振返ると、15分間で面接が終わっちゃったこともあったし、
面接でも、運が良かった面はあったのだと思う。

でも、新卒採用でもうまくいかなかった自分の何を評価してくれたのか、
たとえそれが建前だったとしても聞きたいと思って、
卒業間際の採用責任者の時間をもらった。

 

もう10年も前の話で、詳細はよく覚えていない。

その中で記憶に残っているのはこれ。

「素直そうだったから。」

「柔軟に伸びていってくれそうだと思った」というようなことを言われた。

その時は、「ふーん」って思ってぴんとは来なかった。
そして、そんな素直でも柔軟でもないので、
そのあと、その期待に応えてこれたかはわからない。

 

でも在籍中に、こんなことがあった。

上司が、後輩にフィードバックする際に、面倒見役として同席していた。
上司が「こういうところはこうしたほうがいい」というフィードバックをしたところ、
後輩は「いや、でも、それは・・・」と反論を試みた。

それに対し上司は、後輩を叱った。
「フィードバックに反論をするな」
「いや、でも、、、と思うことはあるだろうけど、
まずはフィードバックは相手の話を聞いて受け止めるのが大事だ」と。

フィードバックはそれが「正しい」わけでもないし、
それをどう活かすかは本人に委ねられる。

でも、防御態勢に入り反論してしまっては、
せっかく客観的に自分をとらえて成長できる機会を失ってしまう。

彼は、素直だった。そして、器用だった。

その後、フィードバックをうまく受け止め、
活かすものは反映し、そうでないものは聞き流した。

結果、順調に立ち上がっていった。

 

なるほど、これが、伸びるのに大事な素直さ、というやつか。
後輩の姿をみて学んだ。

 

最近、スタッフやガイドの採用に際し多くの人とお話しする機会をいただく。

その時に、成長意欲や動機付けももちろん大事だが、
同時に、素直さ・柔軟性というところも目にする自分がいる。

何かこちらがフィードバックを伝えた際に、
自分でうまく咀嚼して反映する人もいれば、
愚直に実行しすぎて目的とずれてしまう人もいるし、
守りに入ってしまい自分の正当性を主張し始める人もいる。

 

どういう人が伸びるかは一目瞭然だ。

 

是非、素直で成長意欲のある人と一緒に働きたいなと思うと同時に、
自分自身、ついディフェンシブになってしまいがちなところを、意識的に抑えつつ、
うまく成長につなげて活かしていきたいと思う。

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