観光業の今)これからが実力を試される時

奮闘記

コロナウィルスになってから、事業的に時間が出来たこともあってか、オンラインが普及したこともあってか、会う人数も含めインプット量が増えたように感じています

7月は、インバウンドサミットのお手伝いさせてもらったり、モーニングピッチに出させてもらったりとする傍らで、いろんな人と情報交換もしました

観光業は、他の業種にも増してコロナの影響を受けています。が、現状、聴いている話だと、4月の頃は一斉に影響を受けたものの、ここにきて差が出始めている印象です

個人的に自分が聞いている話をベースに現状を整理してみました

国内旅行・海外旅行・インバウンド

海外旅行・インバウンドは、蛇口が締まっているので、完全に開店休業状態です

一方で、明るい兆しとしては、徐々に国内が動き始めているということ

なんだかんだで緊急事態宣言が解除されたあたりから、
人気観光地・人気宿泊施設には人が戻りつつあるようです

もちろん例年通り、とまではいかないものの、
国内領域では、工夫次第でうまく昨年より成長している企業の話も耳にします

個人・団体

個人と団体で言えば、団体旅行が壊滅的な印象です

企業の研修や学校の修学旅行等も殆どが見直しを迫られ、
「団体で集まること自体が悪」という風潮の中、回復には時間がかかりそうな印象です

企業とか学校って、
個人が埋めてくれない平日を効率的に埋めてくれる存在だっただけに、
団体比率の高かった観光地からすると結構な痛手です

ゲスト向け・事業者向け・行政向け

誰を相手に商売をしていたかというベースでみると、
ゲストが動かなくなっているものの、一番の影響は事業者向けサービスかも知れません

どの会社も経費の見直し等を迫られる中、
コロナ対策向けサービスは伸びているものの、事業者の財布は厳しくなってます

自分たちも広告出稿とかを控えたりしていてメディアも大変だろうなと感じてます

一方で、Go Toキャンペーンは象徴的ですが、復興のために公共事業は増えているので、
行政向けの事業は例年以上に案件が多く、競争倍率は高いものの盛り上がっている印象があります

中長期的にみると、
行政案件を多くやっている会社が成長するのは歪みも生じますし、
あまり望ましいとは思いませんが、やむなしかなとも感じています

大企業・中小企業・個人事業主

観光業としての組織の規模の違いによる状況は、
個人事業主や小規模企業で、100万‐200万の持続化給付金で大分賄えている場合を除けば
どこも等しく厳しい印象です

大企業の方が、信頼高くお金の調達は比較的出来ても図体が大きいと動きづらさもある
中小企業・個人事業主は、営業力でカバーしたり、スキルを横展開したりしてます

お金のことも然ることながら、先の見えない不安感を、
組織の規模に関わらず、働いている人は感じているような印象があります

当たり前っちゃ当たり前なのですが

結構、「これをチャンスだ!」って思って能動的に動けるか、
「あー不安だな」って思って受け身でいるかで、大きな分岐点だと感じています

こんな世の中が動くタイミングって人生で一度か二度しかないですし、
個人的には、下克上が起こるタイミングってこんな時かもなと思ってます

インバウンドツアー事業者の対応状況

インバウンドのツアー事業者と情報交換をすると、
まぁいつか来たるときに備えて準備をしつつ、
行政案件・企業案件等で目先の売上を立てに行っているというケースが多いです

コンサルやシステム開発スキルを持っているケースも多いので、
そうしたスキルを切り売りしているという状況ではあります

いつまでそれで持つか、というのはありますし、
守りに入っていると、国内で早々に建て直した事業者に力を蓄えられて、
インバウンドが戻った時も一気に持っていかれる可能性もありますし、
色々考えていかなきゃいけないと感じてます

まとめ:あとは経営の力次第

そんな感じで、「観光業」の中でも
個人向け国内旅行を取り扱っている会社や
行政系案件を取り扱っている会社は、だいぶ一歩抜けている状況です

もうコロナの影響が顕在化して半年経ちました

半年もあれば、新規事業の1つや2つを立ち上げられるだけの時間です
それはすなわち、こっから差がついてくる時期だとも感じています

4月の頃は「全部コロナのせいだ」とか思ってましたが、
2020年下期を振り返ると「会社の差」が明確に出てくるタイミングになるでしょう

会社が維持存続できるかは、コロナのせいではなく、経営の力次第

痺れる緊張感を胸に、残された2020年の5か月間も歩んでいこうと思います

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