第16話 1日50人超が築地ツアーに!?桜シーズンに向けた対応の方法①準備編

ツアー誕生ストーリー

「一年での繁忙期はいつか」と聞かれると、築地自体は、ちょうど今のような年末に鬼のように混むけど、ツアーのピークは間違いなく桜シーズンだ。

桜の季節は、ガイドにとって、一年に一番の繁忙期である。

たくさんゲストが来てくれるのはありがたい限り。
ただ、ガイドにとって繁忙期ということは、いつもお願いしているガイドの方々も忙しくて稼働が出来ないという事でもある。

僕たちが、そんな桜シーズンに向けてどう受入体制を整えていたかを今日は記そうと思う。

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当たり前だが、いいガイドさんは良い仕事に流れる

ガイドさんの繁忙期というのは、見方を変えると、ガイドさんからして仕事を選べる時期でもある。
普段は、時間が空いているから受けてくれていた方も、この時期は条件が良くないと当たり前だが断られることもある。

僕たちで行くと、前に書いたように築地のツアーはマニュアルを用意することで相対的に低いガイド料で仕事をお願いし、経験を踏むにつれて単価の高いプライベートツアーをお願いしていた。

素敵なガイドさんは当然だがプライベートツアーを好む。
普段は、時間が空いていれば築地のツアーも受けてくれても、さすがに桜の時期は「プライベートツアーだけやらせてください」という話になる。

まぁ当たり前の話だ。

でも、築地にも桜のシーズンは多くのゲストが訪れる。

そのギャップをどう埋めていくか、が僕たちの毎年の課題でもあった。

早めに予定をブロックしに行く

どうするか、という点の1つ目は、ガイドさんの予定を年が明ける前くらいから押さえに行った。

前述の通り、経験値が高い方は、早めでも築地のツアーは敬遠する傾向があるので、まだ比較的経験の浅い方、これからもっと経験を積んでいきたい方に声をかけて、予定を押さえさせてもらった。

普段は、予約が入ってからガイドを押さえに行くのだけど、桜の時期はそうもいっていられない。

「仕事が仮に来なくてもお支払いするので」ということで、予約が来る前から予定を押さえさせてもらった。

ロングツアーをやっている会社は1年前とかにもう予定を押さえている、といった話も聞くけど、僕たちは3-4ヵ月前くらいから予定を調整していた。

新通訳案内士を特急で採用・育成する

ただ、それだけでは十分な人数を確保できない。

僕たちはそもそも、採用時にガイド経験を殆ど気にしておらず、コミュニケーション能力を重視してきた。それが巡り巡って「ノットさんは新人にも機会をくれる」という口コミにも繋がっていた。

幸い通訳案内士の合格発表は、例年2月くらいにある。

この2月に合格した人に、至急研修を受けてもらい、OJTを実施し、3月末から4月に大活躍してもらうというのが、2018年、2019年は定番化していた。社内のスタッフも連日誰かのツアーに帯同してはフィードバックをする日々を過ごしていた。

新人の方は、3月・4月まだそこまで仕事も入っていないので、多い方は週5日とか築地に行ってくれていた。これには本当に助けられた。

そして、結果的には新人の方にもとても良くて「あの100本ノックのような築地で鍛えられました」というように、一気にガイドさんが立ち上がり、活躍をしていく絶好の場でもあった。

直前でキャンセルになったガイドさんのスケジュールを押さえに行く

これでそれなりのゲストを迎え入れることが出来る体制は整えられた。
とはいえ、直前のゲストからのリクエストで、まだまだ足りなくなることはある。

そこで僕たちがやっていたのは、一度断られたガイドの方への再度のコミュニケーションだ。

上記の通り、事前にガイドの方々の予定を押さえに行くのはどこの会社もやっている。ただ、押さえたけど、実際にはゲストからのキャンセルがあった、あるいは、申込が思ったより来なかったというケースが少なからず存在する。

なので、1週間前や数日前に、予定がぽっかり空くことが起こるのだ。

「もし、予定空いたら連絡ください(イントラのスケジュールを変更してください)」と伝えたり、ダメもとで連絡することで、ラスト1枠を追加したりすることが出来ていた。

ここで大事だったのは、単に直前で確認したことというより、日頃からのメンバーとガイドの方々の人間関係だった。忙しい中で一日空くと「ラッキー一日休める」とガイドさんからすると安どすることもある。そんな時に「明日空いてますか?」と聞かれても、そんな人間関係が出来ていないと「ごめんなさい」と断られてしまう。しかし、普段から人間関係が出来ていると「ちょっと疲れたけど○○さんの為なら!」と一日スケジュールを頂けたりもする。ちょっとした日頃の心配りの積み重ねがこうしたときに活きてくるものだ。別に直前に限らず、予定を事前に預からせてもらう時も同じこと。これは、とても大事なことでもあるし、ガイドさんには感謝だし、メンバーの日頃のやり取りを誇りに思う時でもある。

このようにガイドの方々の予定を頂くことで、多い時には1日50人以上のゲストを10人以上のガイドの方々と一緒にお迎えすることが出来ていた。

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さて、来年の春に向けても、そろそろ動き始めるタイミングだ。

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